「ペルセウス座流星群」は12日夜、極大に…見える場所と時間をチェック。見頃は11〜13日にかけて

流れ星1

2019年に撮影された、ペルセウス座流星。

bingdian/Getty Images

新型コロナウイルスの流行によって、花火もお祭りもビアガーデンも、あらゆるイベントを楽しみにくくなった2020年の夏。そんな中、人々が密にならずに同時に楽しめる天文イベントが迫っている。

8月12日夜22時頃に、ペルセウス座流星群が見頃(極大)を迎えようとしている。

11日〜13日、21時以降に流れ星が増えてくる

流れ星2

2018年に撮影された、ペルセウス座流星。

bjdlzx/Getty Images

ペルセウス座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群のうちの一つ。

最も多くの流れ星を観測できる「極大」のタイミングは、8月12日の22時頃だ。

国立天文台によると、21時頃から流れ星が出現するようになり、夜半を過ぎて夜明け前の薄明に近づくにつれて流星の数が多くなり、極大時には1時間に30個程度の流れ星を見つけることができるかもしれないという。

また、極大になる前後1日、8月11日〜8月13日にかけてが観測に適したタイミングだとされているが、運が良ければ3連休中にも流れ星を観測できる可能性もある。

月の出時刻

8月11日〜8月13日にかけての全国の「月の出」時刻。月の出時刻は「月の中心が地平線に一致する時刻」であるため、実際にはこの時刻よりも少し早くから月明かりの影響がでると想定される。

国立天文台の「暦計算質」をもとに、編集部が作成。

観測時の注意は「月」

下弦の月

下弦の月。

Tomohiro Sato/EyeEm/Getty Images

観測時に注意したいのは「月」の影響。8月12日、月は「下弦」、つまり半月だ

月明かりがあると夜空が明るくなってしまうため、流れ星が見えにくくなってしまう。

視界に月が入らないようにしたり、月が出る前に観察をするといった工夫をした方が、より多くの流れ星を見つけることができるだろう。

北の夜空を中心に、空全体を見渡してみよう

星

北の空、カシオペア座付近がペルセウス座流星群の放射点だ。

出典:国立天文台 天文情報センター

流れ星は、北の空に見えるペルセウス座の近くの点(放射点)を中心に、空全体に広がっていく。

ペルセウス座は、「W」の形で知られている「カシオペア座」の近く。放射点は、カシオペア座の「W」の左付近だ(上の図の「放射点」を参照)。

ただし、放射点の周辺だけではなく、夜空をまんべんなく見渡すのが、多くの流れ星を見つけるコツだ。

流星群は彗星からの贈り物

彗星

1997年に飛来したヘールボップ彗星。彗星の特徴的な長い尾は、宇宙空間に飛散したダストなどが太陽の影響で輝くことで生じている。

Arthur Rosch/Getty Images

「流星群」とは、その名の通り流れ星が大量に生じる現象だ。

「ペルセウス座流星群」と、星座の名前を冠してはいるものの、星座と流れ星の間には何の関係もない。あくまでもその星座の方向から流れ星が多く観測されるというだけだ。

流れ星の「原料」は、かつて地球の近くにやってきた「彗星」が残していったダスト(ちり)

彗星は、ダストと氷でできた“汚れた雪玉”のような天体だ。太陽の近くにやって来ると、氷が蒸発してダストをはじめとしたさまざまな物質が、宇宙空間に解き放たれる。

こうして宇宙空間に残されたダストは、密集した状態で漂い、そこに地球が突入することでダストが地球へと落下する。このとき、ダストが大気との摩擦によって発熱・発光することで、無数の流れ星「流星群」となるわけだ。

ペルセウス座流星群の原料を供給している彗星は、約130年に一度地球の近くにやってくる「スイフト・タットル彗星」だ。

流星群は、かつて地球の周りにやってきた彗星からの贈り物なのだ。


流行がおさまらない新型コロナウイルス。それによって大きく日常生活が変化した2020年上半期は、大きなストレスを感じながら生活していた人も多かっただろう。

そんな人こそ、夏の夜のほんのひとときに、ただただ夜空に没頭する時間を作ってみてはいかがだろうか。

夏の夜空には、全てを忘れさせてくれる魅力があるはずだ。

文、三ツ村崇志

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