セブン‐イレブンアプリに、10月以降「PayPay」の決済機能が搭載される。
撮影:伊藤有
セブン‐イレブン・ジャパンとPayPayは8月11日、「セブン‐イレブンアプリ」内の決済機能としてPayPayを搭載すると発表した。実装時期は10月以降を予定している。
セブンイレブンのキャッシュレスに関する取り組みとしては、2019年7月1日に鳴り物入りで開始したコード決済「7pay」がある。同サービスは、不正アクセス被害を受けたことから、同9月末日で7payサービスを廃止した。
10月以降にPayPayが実装されれば、セブンアプリにとって1年超ぶりの決済機能実装になる。
セブンの「会員コード」とPayPayのコードを統合
アップデート後のセブン‐イレブンアプリでは、PayPay残高の確認やチャージ、決済が可能になる。
出典:PayPay
今回の機能の目玉は単にPayPayがセブンアプリに載るということだけではない。
セブンアプリ内のPayPayの支払い用コードにはセブンアプリの会員コードが含有されている「スマート払い」を採用している。
スマート払いは、1つのコードを提示するだけで決済とセブンマイル(200円税別につき1マイル)の付与が完了する仕組みだ。
現在のセブン‐イレブンアプリ。会員コードの提示やクーポン利用が可能。
作成:Business Insider Japan、スクリーンショット:臼井拓水
従来であれば、会員コードを提示してから、現金やほかのキャッシュレス決済サービスを使わなくてはいけないため、PayPayユーザーとしては非常にスムーズな手順で支払いができることになる。
PayPay広報によると「他社のアプリへの提供に加え、会員コードを含めた決済手段を提供するのは今回が初めて」とのこと。
また、「スマート払い」の仕様のため、セブンアプリ内で表示されるPayPayの支払いコードはセブンイレブン専用仕様となる。
つまり、ほかのPayPay加盟店では、いままで通りPayPayアプリから決済用のコードを表示する必要がある。
(文・小林優多郎)