候補者が2人ともアイビー・リーグ出身でないのは1984年以来初めて —— バイデン氏、副大統領候補にハリス氏を選ぶ

バイデン、ハリス

握手をするジョー・バイデン前副大統領とカマラ・ハリス上院議員(2019年7月31日、ミシガン州デトロイト)。

Lucas Jackson/Reuters

  • 2020年の米大統領選は1984年以来初めて、民主党候補に東部の名門私立大学"アイビー・リーグ"の出身者が含まれないことになりそうだ。
  • 前副大統領のジョー・バイデン氏はデラウェア大学で学んだ後、シラキュース大学のロースクールに進んだ。
  • バイデン氏は8月11日(現地時間)、上院議員のカマラ・ハリス氏を自身の副大統領候補に選んだ
  • ハリス氏はハワード大学で学んだ後、カリフォルニア大学ヘイスティングズ・ロースクールで学位を取得した。
  • ハリス氏は有色人種の女性、そして歴史的黒人大学(HBCU)の卒業生として初めて、主要政党の副大統領候補に指名される見込みだ。

前大統領のジョー・バイデン氏は8月11日、カリフォルニア州選出の上院議員カマラ・ハリス氏を自身の副大統領候補に選ぶと発表した。

この選択は歴史的に重要なものだ。ハリス氏は、インド生まれの母とジャマイカ生まれの父を持つバイレイシャルだ。

女性初の副大統領になるかもしれないというだけでなく、ハリス氏は有色人種の女性として初めて主要政党の副大統領候補に指名される見込みだ。

だが、2020年の大統領選の民主党候補は、別の意味でも"歴史的"だ。1984年以来初めて、大統領候補、副大統領候補がいずれもアイビー・リーグの大学に行っていないのだ。

バイデン氏はデラウェア大学で学んだ後、シラキュース大学のロースクールに進んだ。ハリス氏はワシントンD.C.にあるハワード大学で学んだ後、カリフォルニア大学ヘイスティングズ・ロースクールで学位を取得した。ハワード大学出身のハリス氏は、歴史的黒人大学(HBCU)の卒業生として初めて主要政党の副大統領候補になる見込みだ。

1984年以降の大統領選における民主党候補2人とその学歴は以下の通り(敬称略):

  • 2016年
    • ヒラリー・クリントン:ウェルズリー大学、イェール大学ロースクール
    • ティム・ケイン:ミズーリ大学、ハーバード大学ロースクール
  • 2008年
    • バラク・オバマ:コロンビア大学、ハーバード大学ロースクール
    • ジョー・バイデン:デラウェア大学、シラキュース大学ロースクール
  • 2004年
    • ジョン・ケリー:イェール大学、ボストン大学ロースクール
    • ジョン・エドワーズ:ノースカロライナ州立大学、ノースカロライナ州立大学ロースクール
  • 2000年
    • アル・ゴア:ハーバード大学
    • ジョー・リーバーマン:イェール大学、イェール大学ロースクール
  • 1992年、1996年
    • ビル・クリントン:ジョージタウン大学、オックスフォード大学、イェール大学ロースクール
    • アル・ゴア:ハーバード大学
  • 1988年
    • マイケル・デュカキス:スワースモア大学、ハーバード大学ロースクール
    • ロイド・ベンツェン:テキサス大学ロースクール
  • 1984年 
    • ウォルター・モンデール:ミネソタ大学、ミネソタ大学ロースクール
    • ジェラルディン・フェラーロ:メリーマウント・マンハッタン大学、フォーダム大学ロースクール

なお、トランプ大統領はアイビー・リーグの出身だ。ペンシルベニア大学ウォートン校を卒業している。だが、マイク・ペンス副大統領は違う。ハノーバー大学で学んだ後、インディアナ大学ロバート・H・マッキニー・ロースクールで学位を取得している。

[原文:Biden tapping Kamala Harris to be his VP means the Democratic ticket does not have an Ivy League grad for the first time since 1984

(翻訳、編集:山口佳美)

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