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パンデミックで進むアメリカのキャッシュレス志向…しかし「アジアに追いつくのは何年も先のこと」

ワシントンD.C.の財務省印刷局で検査される5ドル紙幣の札束。

ワシントンD.C.の財務省印刷局で検査される5ドル紙幣の札束。

Reuters

  • 新型コロナウイルスのパンデミックの発生で、人々は不必要な接触を避けるようになった。アメリカで行われた調査によると、回答者の54%が「現金に触れるのは不安」と答えており、多くのアメリカ人が非接触型決済に移行しようとしている。
  • アメリカでは非接触型決済への対応が進んでおらず、「アジア並みに普及するには、何年もかかるだろう」とされているものの、パンデミックをきっかけとしてより一般的になってきている。
  • だが、すぐにアメリカが完全なキャッシュレス社会になることは期待できない。いくつかの大都市では現金を扱わない小売業が禁止されているからだ。

新型コロナウイルスのパンデミック以降、人々は不必要な接触を避けるようになった。デジタル決済サービスを行うRaypdがアメリカで行った調査によると、回答者の54%が「現金に触れるのは不安」と答えた。紙幣やコインがどれだけコロナウイルスを拡散させるのか、あるいはまったく関係ないのか、まだ明らかではない。だが買い物客は、特に多くの人が触れた物との接触をできる限り避けようとしているようだ。

Raypdのアリク・シュティルマン(Arik Shtilman)CEOは、パンデミックの影響でますます多くのアメリカ人が非接触型決済を好むようになったと、フォーチュン誌のインタビューで語った

このような接触に対する懸念の高まりを反映して、回答者の60%が将来的には非接触型決済を利用すると答えている。シュティルマンは「アメリカが、スマートフォンによるデジタル決済が普及したアジアのようになるには、何年もかかるだろう」言う。多くのアメリカ人が現金決済を好むことや、POSシステムのアップルペイ(Apple Pay)やサムスンペイ(Samsung Pay)など非接触型決済への対応の遅れなどがその理由だ。

現金を取り扱う際の安全性への不安に加え、パンデミックの影響で硬貨不足が発生している。連邦準備制度理事会(FRB)は「小売店、銀行、公共交通、コインランドリーなどが閉鎖したことで、硬貨の流通が普段よりも遅くなったり、あるいは止まったりしている」と述べ、それが原因で硬貨不足につながっているとした。そして、お釣りが必要ないように現金が用意できないのであれば、現金払いを受け付けないという店舗も多くなっている。

現在、現金払いは中途半端な状態に置かれているが、すぐになくなってしまうというものでもなさそうだ。ニューヨークサンフランシスコなどの都市では、小売店が現金払いを受け入れないことを禁じる法案が可決されている。


[原文:Coronavirus has created less of a need for 'cold hard cash' as Americans move to contactless payments

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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