「働きたくない」気持ちも大切に。コロナショックで必要なモチベーションの保ち方

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お盆休みが終わり、モチベーションが上がらない人も多いのでは?

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お盆休み明けで、やる気がでない ——。そんな人も多いのではないか。

「連休モードから抜け出せずに遅刻した」というありがちなケースもあれば、連休前から「コロナのせいで会議の雰囲気が暗い」ので会社に行きたくないという声も聞くし、そんな状況下でも「数値目標ばかり押しつけられる」から仕事のモチベーションが上がらないという人もいるかもしれない。

こんな理由がいくつも重なる連休明け、本格的に「仕事したくない病」になってしまった時、私たちはどう対処したらいいのだろうか。

「やる気が出ない時、どうしても外部の環境のせいにしがちですが、同じ環境でも成果を出せる人はいます。環境をどうとらえるのか、モチベーションを上げるためには、『考え方の筋トレ』が役立ちます」

そう話すのは、新人や若手の人材開発に詳しいリクルートマネジメントソリューションズの桑原正義・主任研究員だ。

「仕事したくない病」「やる気でない病」を撃退するために、どんな「筋トレ」が有効なのか?4つのケースについて、桑原さんに聞いた。

ケース1「会議ではマイナスな情報ばかり。気持ちが沈む」

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今年はコロナの影響で、仕事のモチベーションがなかなか上がらないことも。

撮影:今村拓馬

新型コロナの影響で業績が悪化したり、会社から外出自粛を促されたり、これまでのように仕事ができなくなった人も多い。そんな時の対処法は?

「『コロナのせいであれもできない、これもできない』とマイナスな要素に目がいきがち。会議で会社への不満が噴出することもあります。

ただ会議がそこで終わってしまうとテンションが落ちたままになってしまうので、あえてプラスな情報についても質問してほしい

桑原さんがオススメするのは、暗くなりがちな会議の場で「会社にとって何かプラスな要素はありませんか?」「お客様から評価されたという事案はありませんか?」などの情報を共有すること。

「コロナ禍においては、モチベーションを無理に上げる必要はなく、むしろモチベーションを下げすぎないことが大切。そのためにマイナスなニュースはシャットダウンし、コロナの中でも成功している、前向きに 過ごしているという情報に目を向けてください」

ケース2「連休モードから抜け切れずに遅刻してしまった」

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ミスをしてしまった時には、2つのポイントが有効になる。

撮影:今村拓馬

休み明けは仕事に身が入らず、遅刻など思わぬミスをしてしまうことも。そんな時は?

「ミスをなかったことにしようとするのではなく、ミスした時には2つの考え方が重要です。1つ目は『失敗は誰にでもある』ということ。2つ目は『周囲は何を期待しているか』を考えることです。ミスしたことに落ち込むのではなく、考え方を変えるトレーニングをしましょう」

遅刻をしてしまった時、周囲が最も期待していないことは、言い訳すること。自分はダメな人間だとおもわれたくない気持ちは分かるが、それは逆効果だという。

「周囲が期待していることを考えてください。言い訳ではなく、まずは素直に謝り、次の日には最速で出社して、今できる仕事を全力でこなすこと。そうすれば、信頼を失うことはありません」

ケース3「数値目標ばかりを課せられ、やる気がでない」

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休み明け、数値目標にうんざりする人もいるだろう。

撮影:今村拓馬

休み明けで出社したばかりなのに、「1日のアポの件数は最低10件」など、ただただ数値目標に追われることもある。そんな時は?

「若手社員の傾向として、お客様の役に立ちたいのに、数値目標の意味を感じないという人が多い。そんな時は『ほんとに意味がないか?』と考えるトレーニングが役立ちます。なぜ数値目標があるのか、その意図を理解することです」

日本の企業の場合、目標と意図は「暗黙の了解」になってしまい、自分で行間を読まないといけないこともある。

「わたしの会社の話ですが、『アポの件数目標は意味を感じない。やみくもにアポを入れるのは押し売りのようで、お客様に失礼だと思ってしまう 』という若手社員がいました。そこで、どうすれば多くのお客さまの役に立てるのかを考えてもらいました。

すると『まずは困っているお客様を見つけて会う必要がある』→『そのためにはできるだけ多くのアポが必要』→『数値目標にも意味がある』と納得してくれました。数値目標に疑問がある場合、素直に上司に質問するのも方法です」

ケース4「オンライン会議では意見が言えずモヤモヤ」

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オンライン会議で発言できない人もいる。

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オンライン会議では、対面での会議以上に空気が読みにくく、つい黙りがちになることも。

「そんな時は『自分が思っているほど相手は気にしていない。一番気にしているのは自分だ』と思うトレーニングをしてください。ここに気がつくと、ぐっと発言しやすくなります」

会議での発言がすぐには難しい場合、チャットに書き込んだり、話しやすい先輩に「会議の場では言えなかったのですが、こう思っています」と伝えてみるのも効果がある。

「こんな発言しても平気なんだという免疫を少しづつつけてほしい」

「仕事したくない」という気持ちも大事に

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桑原さんは「仕事をしたくないという気持ちも大切だ」と話す。

提供:リクルートソリューションマネジメント

一方で桑原さんは「仕事をしたくないと思ったら、まずは自分がそういう状態であることを認めてほしい」とも。

「コロナによる非常事態の今、むやみに頑張るのではなく、まずは自分を大事にしてほしいと思っています。登山では、厳しい山に登る時ほどコンディションをしっかり整えて、調子がよければトライするという方針を取ります。『仕事をしたくないという』素直なサインを感じとることも、コロナ禍の今は必要です」

仕事をしたくない時には、エネルギーを貯めることが大切と言う。そのためには、映画や本など自分が好きなことに触れる時間を増やすのが大事。

「思いをため込まないことも大切です。話すのが好きな人は、オンラインツール で友だちと話してもいいし、話すのが苦手な人は日記を書くなど、思いを吐き出す場を作ってほしい」

また、コロナの時代にモチベーションを保つには「自分らしさ」がキーワードでもあるという。

「VUCA(※)と呼ばれる不確実・不安定な社会になり、これまでと同じ方法が通じなくなりました。そして、その傾向はコロナでさらに加速しています。

誰も正解を知らない今だからこそ、それぞれの持ち味や個性を生かした方がいい。求められる成果に対して、自分らしさを生かせないかを考えてみてください。それがモチベーションにもつながります」

※VUCA……Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)の略語。社会や経済など人間を取り巻く環境が複雑化し、将来の予測が困難な状態を指す。

(文・横山耕太郎)

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