アマゾンでは差別的、扇動的な商品が野放し…副大統領候補を攻撃するTシャツは削除

アマゾン

アマゾンは暴力的または憎悪的なメッセージを含んだ製品を排除していない。

Win McNamee/Getty Images

  • アマゾンは、副大統領候補のカマラ・ハリスをターゲットにした性差別的なTシャツの販売を禁止した。
  • 「すべての販売者は当社の販売ガイドラインに従わなければならず、従わない販売者はアカウントの削除などの措置を受ける」とアマゾンの広報担当者はBusiness Insiderに語った。
  • ブーガルー運動、ジョージ・フロイド事件、Qアノンなどに関連する商品もアマゾンに掲載され、物議を醸している。

アマゾンは、ソーシャルメディアで性差別的で卑劣なメッセージを発する商品が批判された後、民主党の副大統領候補カマラ・ハリス(Kamala Harris)を攻撃して物議を醸したTシャツを削除した。

デイリー・メールが報じたところによると、問題のTシャツには「Joe and the h--」というフレーズが記されており、民主党大統領候補のジョー・バイデン(Joe Biden)とハリスに言及していたという。反バイデンを主張するブランドである「The Oxygen Bandit」や「Weisay」が販売する衣料品にも、同様のメッセージが入っており、価格は17.99ドルか、それ以上だった。

「すべての販売者は当社の販売ガイドラインに従わなければならず、従わない販売者はアカウントの削除などの措置を受ける。これらの商品は削除された」とアマゾンの広報担当者はBusiness Insiderに述べた。

アマゾンで「ジョーと××」Tシャツが販売されている。これはカマラ・ハリス議員への性差別的な攻撃だ。

アマゾンがこの下劣な商品を店から撤去するだけでなく、ハリス上院議員に直接謝罪することを要求するために、私に賛同してほしい。


ハリス議員をターゲットにしたTシャツは、最近、物販関連の政治的な論争をよく起こしているアマゾンにおける唯一の事例ではない。このEコマースの巨人はこれまで長い間、物議を醸す製品を売り込む右翼的な販売業者を引きつけてきた。

アマゾンは7月、極右運動 「ブーガルー」 に関連するパッチやTシャツを同社のサイトから削除した。しかし、Business Insiderは8月初め、運動のトレードマークを記したTシャツなど、削除されていない商品を発見した。6月には、ミネアポリスの警察官デレク・ショビン(Derek Chauvin)がジョージ・フロイド(George Floyd)の首に膝を乗せている様子を描いた人種差別的な子ども用シャツもサイトから追放された。一方、極右陰謀論のQアノン関連する製品は、一連の暴力事件や、フェイスブック(Facebook)やグーグル(Google)などの同業他社による取り締まりの後でも、アマゾン上では拡散し続けている。

アマゾンのマーケットプレイス販売業者に関するポリシーでは、「憎悪、暴力、人種・性別・宗教に関する不寛容を促進、扇動、賛美する、またはそのような見解を持つ組織を宣伝する」アイテムはサイトから排除することが義務付けられている。

[原文:Amazon pulls sexist T-shirt attacking Joe Biden and Kamala Harris, and it shows how little control the online retailer has over its sellers

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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