アリババグループ、傘下のアリペイ、アント・フィナンシャルの成長をけん引してきたルーシー・ペン。
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- ルーシー・ペンの名で知られるペン・レイ(彭蕾)はアリババグループの18人の共同創業者のひとり。中国のeコマースを管轄している。
- アリペイ(Alipay)およびアント・フィナンシャル(Ant Financial)のトップに就任する前、ペンはアリババの凄腕幹部として高い評価を受けていた。
- 8月25日、アント・フィナンシャル(改称してアント・グループ)は香港と上海で新規株式公開(IPO)を申請した。目標評価額は2250億ドル、最も時価総額の高いユニコーンのひとつになる。
- ペンの華々しいキャリアは彼女の能力を雄弁に物語っているが、当人は表に出ようとせず、いたって控えめな姿勢を貫いてきた。
1999年、ルーシー・ペンは教授職を辞し、17人の起業家たちとともにアリババグループを設立した。同社のeコマースサイトはのちに中国のオンライン小売り市場を席巻し、支配することになる。
今日、アリババは時価総額6700億ドル(約73兆7000億円)の巨大企業に成長し、その黎明期から成長期にペンが果たした決定的な役割によって、彼女は世界で最も優れた経営者のひとりとの評価を受けている。
2010年、ペンはアリババ本体を離れ、傘下の電子決済サービス「アリペイ(支付宝)」の最高経営責任者(CEO)に就任。2014年にはアリペイの親会社となるアント・フィナンシャルを共同創業。2020年6月にアント・グループへの改称をへて、8月25日に新規株式公開(IPO)を申請した。