Redefine Meat.
REUTERS/Amir Cohen
- イスラエルのスタートアップ、Redefine Meatは、ステーキ肉を3Dプリントで作っている。
- このステーキ肉は、2020年末までにヨーロッパの高級レストランで味わえるようになる予定。
- プリントのプロセスは、本物の肉の質感と味を再現するように設計されている。
イスラエルのスタートアップ、Redefine Meatは、3Dプリントを使って完璧な代替肉ステーキを作ろうとしている。
代替食肉産業は活況を呈しており、2026年までに81億ドルの市場規模になると予想されている。ソーセージ、牛ひき肉、最近では鶏肉が代替肉として注目を集めているが、ステーキはほとんど未開拓の分野だった。ステーキのようなカット肉は食肉業界で最も高い利益を上げているが、筋肉と脂肪の食感を再現するのは難しい。しかし、Redefine Meatはそれを実現できると考えている。
スペインのNovameatのような競合他社も製造を試みており、コロナウイルスによる食肉不足で代替食肉企業はさらに脚光を浴びることになった。フェイクステーキは当分の間、食料品店では手に入らないかもしれないが、フードテックの方向性を示すものになるだろう。
Redefine Meatがどのようにステーキを印刷しているかを見てみよう。
Redefine Meatは、3Dプリントを使って本物のステーキの食感を再現している。「筋肉、血液、脂肪...これらは、完璧で美しいステーキに到達するために模倣する必要がある要素だ」とRedefine Meatのエンジニア、アレクセイ・トムソフ(Alexey Tomsov)はBusiness Insiderに語った
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Source: Business Insider
CEOのエッシャー・ベンシトリット(Eshchar Ben-Shitrit)もロイターに対し、同じようなことを語った。「動物の筋肉の構造を模倣するには3Dプリンターが必要だ」
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ベンシトリットはブルームバーグ・ビジネスウイークに対し、「脂肪は風味であり、脂肪は食感だ。筋肉の硬さと脂肪のゼリーのような食感の差が重要」と述べた
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3Dプリントは代替食肉業界でテストされている多くの技術のうちの1つに過ぎないが、「必ずしも新しい技術が風味の問題を解決するわけではない」と科学者のステイシー・ピエット(Stacy Pyett)はロイターに語った
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現在、この機械は1時間に約6kgの肉を生産することができるが、2021年には1時間に約20kgの肉を印刷できる新型機をリリースする予定だ
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「牛の代わりをするという考え方だ。つまり、我々の機械は牛とまったく同じように1日で最大250kgの肉を生産する」とベンシトリットはBusiness Insiderに語った
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Source: Business Insider
Redefine Meatはステーキ肉の価格を明らかにしていないが、これまでのステーキと同じくらいだという
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製法は企業秘密だが、大豆やエンドウ豆のたんぱく質、ココナッツ脂、ひまわり油が入っている
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同社は、最近注目を集めている牛ひき肉やソーセージの代替ではなく、丸ごとのステーキ肉にリソースを集中している
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Redefine Meatは、2020年内にイスラエル、ドイツ、スイスの高級レストランで3Dプリントされたステーキを披露したいと考えている
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(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)