加工食品を食べすぎると老化が加速…最新の調査研究で。がんや糖尿病のリスクも上昇

加工食品を毎日食べると、早く老化するかもしれない。

加工食品を毎日食べると、早く老化するかもしれない。

Justin Sullivan/Getty Images

  • 最新の研究によると、脂肪、塩、砂糖、でんぷんを多く含む高度に加工された食品を摂取すると、老化を早める可能性がある。
  • 加工食品を1日3食以上食べると、生物学的年齢を示す染色体構造の一部であるテロメアが短くなるという。
  • 地中海式食事法のように、自然食品や植物を豊富に取り入れた食習慣は、テロメアの長さを保ち、慢性疾患のリスクを下げることが、データで示されている。

脂肪、塩、砂糖、でんぷんを多く含む超加工食品(加工の度合いの高い食品)を摂取すると、老化を早める可能性があるという新たな研究が、2020年のEuropean and International Obesity Congressで発表された。

その研究によると、加工食品を1日3食以上食べると、生物学的年齢を示す染色体構造の一部であるテロメアが短くなり、慢性疾患を患うリスクの増加につながることが明らかとなった。

スペイン、パンプローナにあるナバラ大学の研究者チームは、2008年から行われている調査の一環として、20歳以上で平均年齢67歳の被験者886人について、DNAサンプルと食習慣を調査した。

テロメアが短くなるリスクは、加工食品を1日3食以上摂取する人の方が、1日2食以下の人よりも2倍近く高まる傾向にあった。そしてそのリスクは、毎日摂取する加工食品の量がほんの少し多いだけでも増加する。データによると、加工食品の摂取が1日に2、3食の被験者は、2食以下の被験者よりも、リスクが29%から40%高まることが分かった。

加工食品は生活習慣病のリスクを高める

テロメアは、染色体保護してDNAを安定させる働きがあり、年を重ねるにつれて細胞分裂により短くなる。ストレス、炎症、質の低い食生活によっても、この老化のプロセスは加速する。

テロメアが短くなると、がんや2型糖尿病といった加齢に伴う疾患のリスク増大につながる

研究によると、超加工食品の摂取は、うつ病(特に運動していない人)や高血圧、肥満などの問題と関連することも判明した。これまでの多くの調査によっても、加工食品の摂取と健康への悪影響の関連性が示されている

多くの加工食品を摂取する被験者は、間食が多く、飽和脂肪酸やナトリウム、コレステロールをより多く摂取する傾向もあった。一方で、彼らが食べていない食品について考えることも重要だ。加工食品を多く摂取する被験者は、果物や野菜といった栄養価の高い自然食品をあまり摂取していなかった。さらに、タンパク質、食物繊維、炭水化物の摂取も少なく、オリーブオイルなどの健康的な脂肪の摂取も少ない傾向にあった。

豊富な食物繊維、不飽和脂肪酸、微量元素を含む植物性の食べ物を中心とした食習慣のことを「地中海式食事法」と言うことがある。これまでの幅広い研究により、地中海式食事法と病気になるリスクを減らし、血圧や血糖値を改善し、健康的に年を重ねるといった健康上の利点との関連性が指摘されてきた。

したがって、ジャンクフードばかりを食べる食習慣が、老化を早めることは明らかだろう。しかし、テロメアが短くなることと加工食品全般の関連性を示したのはこの研究が初めてだ。これまでは、糖分の多い飲料水やアルコール、加工肉の摂取とテロメアが短くなることの関連性が明らかになっている。

これらの研究は観察に基づく結果であり、加工食品が長期的に見て、我々の健康へどのような影響があるのかをより理解するためには、さらなる研究が必要だ。



[原文:Eating a lot of processed foods could cause your body to age more quickly, a new study suggests

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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