この夏、株式市場はアメリカを中心に絶好調ともいえる上昇基調が続いたが、バンク・オブ・アメリカはそれが終わりを告げる指標の動きを確認しているという。
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- バンク・オブ・アメリカのテクニカルアナリストによると、この夏、追跡している複数のテクニカル指標について、下降がみられるという。
- この指標の下降は主に、市場の幅が狭まっていること、あるいは一部銘柄への取り引きの集中が進んでいることを指す。
9月第1週、投資家たちは株価下落を伝えるうれしくもないアラートをくり返し受け取ったはずだ。
史上最速のケースに数えられる株式市場の回復は止まり、ダウ・ジョーンズ工業株30種平均とS&P500種株価指数は6月以来、最大の下げとなった。
先週の株価下落が起きる前から、一部の機関投資家は顧客に対して、この1年は何が起きるかわからない状況が続くことから、注意して強気の投資を控えるようアドバイスしてきた。
例えば、ブラックロックはパニック状態といってもいいような価格上昇を続ける先進国株式を、ややアンダーウェイト(=基準となる資産の配分比率より少なくする)とする戦略にシフトしている。
JPモルガンのアナリストもヘッジの必要性を忘れてはいない。株価の反発上昇をけん引するテック株は、投資家たちが考えているほど安泰ではないと警鐘を鳴らしている。
バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のテクニカルアナリストたちも同様に、株式チャート画面の前から警告信号を発している。