ディズニー映画『ムーラン』公開…ウイグル人弾圧に抗議するボイコット運動も

ムーラン

ディズニーの映画『ムーラン』。

Disney

  • 映画『ムーラン』のエンドクレジットに、ウイグル人に対する人権侵害に関与していた中国政府機関への謝辞が掲載されていたことで、反発が湧き起こっている。
  • データ分析企業のSEMrushによると、2020年9月1日以降の『ムーラン』に関するツイートの43.73%が否定的な感情を示している。肯定的なものは40.39%、15.88%はニュートラルだった。
  • 調査会社のSamba TVによると、『ムーラン』はレイバーデー(9月7日)の週末にアメリカの112万世帯で視聴された。

ディズニー・アニメの実写版リメイク『ムーラン』がディズニー・プラス(Disney Plus)で多くの視聴者を獲得し、賛否両論を巻き起こした。

データトレンド企業のSEMrushによると、グーグル(Google)での「Boycott Mulan」の検索数は、公開日の9月4日から5日までの間に1900%増加した。また、9月1日から9日までにツイッター(Twitter)でハッシュタグ「#BoycottMulan」を使用したツイートが1万9236件あった。

SEMrushによると、その期間中の『ムーラン』に関するツイートの43.73%が否定的な感情を表明していた。40.39%が肯定的、15.88%がニュートラルだった。同社は機械学習モデルを使用して、ツイートが肯定的なものか、否定的なものか、中立的かを識別している。ツイートが否定的なものであるためには、機械学習モデルが否定的と規定した単語やフレーズが含まれていなければならない。

映画の公開を前にボイコットを求める声が起こった理由の一つは、主演女優の劉亦菲(リウ・イーフェイ、Liu Yifei)が2019年8月、香港の民主化運動中に、香港警察を支持する投稿を中国のソーシャルネットワークWeiboに投稿していたからだ。当時、ツイッターでは「#BoycottMulan」がトレンドになっていた。

映画が公開された後、エンドクレジットに、ウイグル人に対する人権侵害に関与した中国・新疆ウイグル自治区の政府機関への謝辞があったことから、新たな抗議が巻き起こった。映画の一部は新疆ウイグル自治区で撮影されている。

分析会社のSamba TVによると、この論争の中で、9月5日から7日までの間にアメリカの112万世帯が『ムーラン」を視聴した。同社はスマートテレビなどは測定に含んでいるが、モバイル端末やノートPCでの視聴は測定していないという。

ディズニー・プラスの契約者は、30ドルの追加料金で『ムーラン』を視聴できる(12月には追加料金なしで視聴できるようになる)。Samba TVの推定によると、同社は少なくとも3350万ドルの収益を上げており、海外の映画館での興行収入は600万ドルに達している。

『ムーラン』は9月12日、コロナウイルスの大流行前には大ヒットするだろうと予想されていた中国で公開される。今はまだはっきりしていない。しかし、ワーナー・ブラザーズの『TENET テネット』は、中国での封切週の興行収入が3000万ドルに上り、この地域での映画という娯楽の人気を垣間見せている。

[原文:The 'Boycott Mulan' movement has surged and turned online sentiment around the movie negative, according to new social-media data

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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