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- ネットフリックスといえば、無期限休暇制度、直接的で率直なパフォーマンス評価、パッとしない部下でもどうしても雇い続けたいかを上司に問う「キーパー・テスト」など、型破りな人事方針で有名だ。
- ネットフリックスの共同創業者で共同CEOのリード・ヘイスティングスは『No Rules Rules』を上梓。この賛否両論ある人事方針がネットフリックスを世界有数の革新的な会社に押し上げたことについて書いている。
- 本稿では、ヘイスティングスが語るこだわりの仕事哲学と、「クリエイティブな組織の作り方」を紹介する。
ネットフリックス(Netflix)の勢いが止まらない。新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が続くなか、同社の業績は過去最高水準で伸びている。2020年上半期だけで、すでに前年1年間の数に近い新規加入者を得た。
一企業としては、ネットフリックスは「自由と責任」を優先するというかなり変わった企業方針で知られている。具体的には、無期限休暇の制度、直接的で率直なパフォーマンス評価、そして「キーパー・テスト」と呼ばれる特殊なテストなどだ。これは、基本的に上司は常に自分の部下を雇い続けたいか、それとも辞めさせたいかを評価していなければならないというものだ。
ネットフリックスの共同創業者であり共同CEOであるリード・ヘイスティングスはこのほど、同社の方針について記した『No Rules Rules』(邦訳は『NO RULES(ノー・ルールズ)——世界一「自由」な会社、NETFLIX』と題して2020年10月刊行予定)を出版したばかりだ。