自民党新総裁の菅義偉氏、最初の挨拶で「安倍カラー継承」を全面アピール (全文)

自民党総裁に選出された菅義偉氏(2020年9月14日)

自民党総裁に選出された菅義偉氏(2020年9月14日)

REUTERS

菅義偉官房長官(71)が、自民党総裁選に代わる両院議員総会で新総裁に選ばれた。勝利が発表された後、菅氏は両院議員総会で挨拶に立った。

挨拶は約6分間。緊張した面持ちで壇上に上がった菅氏は、「国難にあって、政治の空白は許されない」とした上で、安倍首相の路線を継承する意思をあらためて表明。「私にはその使命がある」と述べた。

以下、挨拶の全文を紹介する。


ただいまの両院議員総会によりまして、新総裁に選出をいただきました菅義偉であります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

まずは、自民党総裁として約8年、内閣総理大臣として7年8カ月にわたって日本のリーダーとして国家国民のために大変なご尽力をいただきました安倍内閣総理大臣に、心から感謝を申し上げる次第でございます。

ぜひ、皆さんと一緒に万雷の拍手を安倍総理にお願いを申し上げます。

(会場拍手)

総理、ありがとうございました。総理が病気のために道半ばにして退かれることになりました。しかし新型コロナウイルス、拡大をするという、まさに国難にあって、政治の空白は許されません。

この危機を乗り越えて、国民の皆さん一人ひとりが安心をして、安定をした生活をすることができるよう、そのためには安倍総理が進めてきた取り組みを継承し、進めていかなくてはなりません。私にはその使命があると認識いたしております。

このたびの総裁選挙にあたり、ご支援ご協力いただきました皆さま方に、あらためて御礼申し上げます。ありがとうございます。

そして、この選挙戦をともに戦い、論戦を繰り広げてくれました石破総裁候補、岸田総裁候補にも敬意を表し、あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

総裁選挙が終わった今、会場のすべての皆さん、そして全国の党員・党友の皆さん、自民党の旗のもとに、一致団結をして、この日本の国を前に進めようじゃありませんか。

私の目指す社会像というのは「自助・共助・公助、そして絆」であります。まずは自分でできることは自分でやってみる。そして、地域や家族でお互いに助け合う。

その上に立って、政府がセーフティネットでお守りをする。そうした国民から信頼される政府を作っていきたいと思います。

そのためには役所の縦割り、既得権益、そして悪しき前例主義、こうしたことを打破して 規制改革を進めてまいります。そして国民の皆さんのために働く内閣を作ってまいります。

私は秋田の農家の長男として生まれました。地縁も血縁もない政治の世界の飛び込んで、まさにゼロからのスタートでありました。その私が、歴史と伝統のある自由民主党の総裁に就任することができました。

私自身、私自身のすべてを傾注して、この日本のために、そして国民のために働くことをお誓いをして、私の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。


菅氏は9月16日召集の臨時国会で首班指名(内閣総理大臣指名)を受け、第99代首相として新内閣を発足させる見通しだ。

今回の総裁選は国会議員票(394票)と都道府県連代表票(141票)の計535票で争われた。党選管によると、このうち投票総数と有効投票数は534票だった。各候補の得票数は以下の通り。

  • 菅義偉氏 377票
  • 岸田文雄氏 89票
  • 石破茂氏 68票

菅氏は1948年生まれの71歳。衆院神奈川2区選出で当選8回。第二次安倍政権から官房長官として内閣を支え、在職日数は歴代1位。安倍晋三首相、民主党政権の鳩山由紀夫氏、菅直人氏、野田佳彦氏に続き、5人目の戦後生まれの首相となる。

今回の総裁選は、告示日から投開票日までわずか8日間だった。

通常の総裁選であれば地方党員を含めた公選が原則だが、今回は「この事態に政治空白を片時もつくってはならない」(二階俊博幹事長)として、党員投票は実施されなかった。これには党内から反発があり、党執行部はかろうじて予備選挙の実施は認めた。

(文・吉川慧

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