グーグルのサンダー・ピチャイCEO。
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- グーグルはこれまで同社が排出してきたすべての二酸化炭素をオフセットしたと発表した。
- サンダー・ピチャイCEOによると、同社は2030年までに、すべての業務をカーボンフリーのエネルギーで運営することを目指している。
- このようなグーグルの取り組みにより、2025年までに1万2000人の雇用が創出されるという。
グーグル(Google)は9月14日、同社がこれまで排出してきたすべての二酸化炭素をオフセット(相殺)したと発表した。大手企業でこれを実現したのは初めてだとしている。
同社のサンダー・ピチャイCEOは、1998年の創業から排出してきた二酸化炭素をオフセットしたと述べた。9月14に同CEOが投稿したブログによると、2030年までに同社はすべてのキャンパスやデータセンターを、カーボンフリーのエネルギーで運営することを目指しており、これは同社にとって「最も壮大な持続可能性に向けての挑戦」だとしている。
さらに、風力発電と太陽光発電を併用し、バッテリーの容量も高め、人工知能を用いて電力需要の最適化と予測を行っていくとしている。それによって2025年までに1万2000人の雇用が創出されるとピチャイCEOは述べた。
その他のグーグルによる持続可能性に向けた取り組みには、世界の500の都市に支援を行い、年間で合計1ギガトンの二酸化炭素削減を2030年までに実現することや、新たなカーボンフリーエネルギーを5ギガワット作り出すために製造部門に投資することなどが挙げられる。
グーグルのような二酸化炭素の排出量削減や排除に向けた努力は、他の大手テクノロジー企業でも行われている。アップル(Apple)とマイクロソフト(Microsoft)は2030年までに、アマゾン(Amazon)は2040年までに二酸化炭素を排出しない企業になることを目指している。
[原文:Google has offset all the carbon it has ever produced, says CEO Sundar Pichai]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)