BI Daily Newsletter

ネスプレッソ、2022年までに「カーボン・ニュートラル」…豆の栽培から製品配送まで

ネスプレッソCEO

ネスプレッソのギヨーム・ル・クンフCEOは、企業のリーダーたちは気候変動への取り組みに「躊躇していられない」と話す。

Emmanuel Nguyen Ngoc

  • ネスプレッソは2022年までに、製造するコーヒーやエスプレッソ飲料(家庭用カプセルを含む)をすべてカーボン・ニュートラルにするとBusiness Insiderに語った。
  • ギヨーム・ル・クンフCEOは、気候変動への取り組みは事業成功に不可欠であり、他の企業トップや指導者にも積極的な姿勢を持つように呼び掛けている。
  • この壮大な目標を達成するため、ネスプレッソは森林再生や再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電)に投資したり、非営利団体と協力して土壌を健全化し、土地の侵食を防いだりするという。
  • ネスプレッソは2017年、事業によって排出する二酸化炭素相殺を達成している(今回の新目標は、サプライチェーンや製品ライフサイクルまで含む)。

コーヒーとエスプレッソで知られるネスプレッソ(Nespresso)が気候変動対策に積極的な姿勢を示している。

ネスプレッソはBusiness Insider に、2022年までに、製造するコーヒーとエスプレッソドリンク、そして家庭用カプセルをカーボン・ニュートラルにすると語った。つまり、コーヒーの栽培から製造に至る工程で排出する二酸化炭素量を、植林などの取り組みで相殺し、環境に影響を与える温室効果ガスの正味の排出量をゼロにするということだ。

「我々はもう躊躇していられない。今やらなければならない。今動かなければならない。顧客も従業員も、ネスプレッソがいい影響を生み出すことを願っている」とネスプレッソのギヨーム・ル・クンフ(Guillaume Le Cunff)CEOはBusiness Insiderに説明した。

この発表は、グーグル(Google)やアップル(Apple)を含む150のビジネスリーダーと投資家が、EU(欧州連合)に対してさらなる二酸化炭素排出基準の引き下げを求める公開書簡を提出した翌日に行われた。また、企業や非営利団体が参加する環境サミット「Climate Week 2020」がアメリカで開催される直前のことでもあった。ホスト国のアメリカは、気候変動の影響で史上最大級の被害にまで悪化した山火事に直面している。

ネスプレッソで事業の持続可能性に12年以上取り組んできたル・クンフCEOは、環境へのダメージの軽減に従事することは自分の使命だと考えていると話した。しかし一方で気候変動への取り組みは、ビジネスにも必要不可欠だという。

「気候変動は、農家にとってはすでに現実のものであり、我々のブランドの本質は、地球で最も品質が高く、最もすばらしく、最も驚きに満ちたコーヒーを提供することだ。我々が行動を起こさず、コーヒー農家がコーヒー豆を育てることができなくなれば、事業が成り立たなくなるだろう」とル・クンフCEOは訴えた。

Nespresso

Juancho Torres/Anadolu Agency via Getty Images

ネスプレッソは2017年、排出量の削減と植林によって、カーボンニュートラルを達成した。また、ここ10年間で二酸化炭素排出量を30%削減している。ネスプレッソの声明によると、新たな目標はサプライチェーンと「製品ライフサイクル」で排出される二酸化炭素に主眼をおいている。

この壮大な2カ年目標を達成するためネスプレッソは、コーヒー農場の内外に何千本もの植林を行って二酸化炭素を隔離し、農業活動によって栄養を失った土壌の活性化を行う。また、コロンビア、グアテマラ、エチオピア、そしてコスタリカなど全世界15カ国の11万人の農業従事者に向けて、太陽光発電から風力発電まで、あらゆる「クリーン・エネルギー・ソリューション」に投資するという。

また、ネスプレッソは引き続き二酸化炭素排出量の削減に取り組み、すべての事業活動を100%再生可能エネルギーで賄うことを目標としている。今回の動きは、企業に気候変動への取り組みを求める消費者に好意的に受け止められるだろう。

「私は、企業のリーダーには果たすべき役割があり、変化を生み出して世界的な問題に対応する使命があると信じている」とル・クンフCEOは語っている。

[原文:Coffee giant Nespresso commits to making all products carbon neutral by 2022

(翻訳:忍足亜輝、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

新着記事

Go To キャンペーン

消費動向が示す「Go To トラベル」のリアル ── 東京追加で押し上げ、マイクロツーリズム浸透か

  • 森永康平 [ナウキャスト客員エコノミスト・経済アナリスト]
  • Oct. 20, 2020, 01:00 PM

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み