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商社、ソフトバンクG、ソニー…多角化企業はなぜ株式市場に低く評価されてしまうのか【バフェットと5大商社・中編】

前回は、商社の成り立ちとそのビジネスモデルの強みについて見てきました。

バリューチェーンの川上から川下までを押さえているにもかかわらず、なぜ商社は株式市場で低く評価されてしまうのでしょうか?

その理由については、ファイナンスの視点から2つ言えることがあります。

多角化経営は株式市場の評価が低くなりがち

まず1点目は、ファイナンスで言うところの「コングロマリット・ディスカウント」です。コングロマリットとは、多種の事業を営む大企業のことを言います。

コングロマリットは多くの場合、たくさんのM&Aや新規事業の取り組みを通じて多角化経営を推し進めた結果として誕生します。例えば、過去この連載でも取り上げたソフトバンクグループ(以下、ソフトバンクG)やソニーなどは、典型的なコングロマリット企業です。

ソフトバンクGは、通信事業のソフトバンク株式会社を筆頭に、金融事業や電力事業など多くの事業を手掛けています。ソニーもテレビやオーディオ、カメラ等の家電事業に加えて、ゲーム、エンタメ、銀行とさまざまな業界に参入し、最近ではコンセプトカー「S-Vision」を引っ提げて自動車業界に進出する機を伺っています。

商社もまさにコングロマリット企業の代表格です。例えば三菱商事は626社もの連結対象会社を抱えており、多岐にわたる事業分野でビジネスの川上から川下までを押さえています(図表1)。

図表1

(出所)三菱商事「統合報告書2019」より。

実はこれらコングロマリット企業は、同じ産業で活動する代表的な専業企業のポートフォリオに比べて株式市場でディスカウントされる、つまり低く評価されるという特徴があります。これが「コングロマリット・ディスカウント」です。

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