アマゾンのジェフ・ベゾスCEO。
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- アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが恵まれない子どもたちを対象とした授業料無料の幼稚園「ベゾス・アカデミー」を開校する。
- ベゾスは教室の写真をインスタグラムに投稿し、同校がワシントン州のデモインで、10月19日に開校することを明らかにした。
- 「ベゾス・アカデミー」は、モンテッソーリ教育に影響を受けており、「子どもたちが顧客」という理念のもと、今後多数開校されることになっている。運営資金はベゾスが2018年に立ち上げた慈善基金「Day1アカデミー・ファンド」から提供される。
アマゾン(Amazon)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)CEOが、「ベゾス・アカデミー(Bezos Academy)」を開校するまであと数週間となった。ベゾスは9月22日、教室の写真をインスタグラムに投稿し、同校がまずはワシントン州のデモインで、10月19日に開校することを明らかにした。そして「我々は恵まれない子どもたちのために無償の学校を多数開校していく。これがその第1号だ」と述べた。
この教室は始まりに過ぎない。@bezosacademyは10月19日に開校する。 ワシントン州デモインにあるこの学園は、十分な教育を受けられない子どもたちのために開校する多くの無料幼稚園の最初のものだ。 COVID-19の中にもかかわらず、これを実現したチームと、施設を提供してくれたウェズリーホームズに感謝の意を表したい。
ベゾス・アカデミーは「モンテッソーリ教育に影響を受けた」幼稚園で、3歳から5歳の子どもを対象としている。全日預かりで年間を通して通うことができ、費用はかからない。
8月に開設されたベゾス・アカデミーのインスタグラムアカウントによると、運営チームは2019年の年初から開校に向けた取り組みを始めている。そこには、ベゾスが全米のモンテッソーリ教育の学校を視察し、テネシー州ナッシュビルやワシントンDCなどで子どもたちと触れ合う様子も投稿されている。
ベゾスは2018年に「Day1ファミリーファンド」と「Day1アカデミーファンド」の2つの慈善活動の立ち上げを発表し、教育に取り組んでいくと宣言した。これらはいずれもベゾスが20億ドル(約2兆1000億円)を提供した「ベゾス・デイワン・ファンド」から資金提供を受ける。
「Day1アカデミーファンド」は、「子どもが顧客」という理念に基づく幼稚園のネットワークを作ることを目的としている。ファンドの公式サイトによると、これらの学校はベゾスのファンドによって直接運営され、子どもが幼いうちから「学び、創造し、成長するための機会を与える」場となるものだという。
2020年2月には、同校がモンテッソーリ教育の専門家や学校長など、いくつかのポジションの募集を始めたことをGeekWireが報じていた。アカデミーファンドは現在、以前アマゾンのEcho & Alexa部門でバイスプレジデントを務めていたマイク・ジョージ(Mike George)が率いている。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)