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- まだ20代前半にもかかわらず、大坂なおみ選手はコート内外でテニス界を支配している。
- 3年間で全豪、全米とグランドスラムを3度制した大坂選手は、常にランキング上位をキープしている。
- 大坂選手の活躍を写真とともに振り返ろう。
大坂なおみ選手は、世界で最も才能あるテニス・プレイヤーの1人だ。
Danielle Parhizkaran-USA TODAY Sports
2018年9月以来、女子テニス協会(WTA)のトップ10圏内をキープしている。
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Source: WTA
正真正銘のスーパースターになる前、大坂選手はフロリダでテニスを学ぶ1人の子どもだった。
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2013年、15歳でプロに。ただ、本格的に躍進し始めたのはその3年後のことだ。
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2016年、全豪オープンの予選を突破。初めてグランドスラム本選出場を果たした。
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ランキング21位のエリナ・スビトリーナ選手にストレート勝ちを果たし、18歳の大坂選手は3回戦に進んだ。
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その後、全仏オープンを経て、大坂選手は東レ パン・パシフィック・オープンで活躍。若干18歳で、初めてWTAの決勝に進出した。
REUTERS/Issei Kato
Source: WTA
2017年のシーズンが終わった後、大坂選手はサーシャ・バイン氏をコーチに迎え、さらなる飛躍を遂げる。
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2018年の全豪オープンでは4回戦に進出。
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3月には、BNPパリバ・オープンで優勝した。大坂選手にとっては、これがWTAでの初優勝だ。
Jayne Kamin-Oncea-USA TODAY Sports
ウィンブルドンと全仏オープンでそれぞれ3回戦進出を果たした後、大坂選手は全米オープンでランキング26位のアーニャ・サバレンカ選手と14位のマディソン・キーズ選手に勝利。そして、子どもの頃からの憧れの選手、セリーナ・ウィリアムズ選手と決勝で対戦し、ストレート勝ちを収めた。
Robert Deutsch-USA TODAY Sports
ただ、第2セットでウィリアムズ選手 —— 観客の本命 —— が主審の判定を非難し、ゲームペナルティーを科されたことで、決勝は物議を醸した。
Danielle Parhizkaran-USA TODAY SPORTS
それでも、ウィリアムズ選手は大坂選手を支持した。観客からブーイングを受けた大坂選手はのちに、自身のグランドスラム初優勝は「ほろ苦い思い出」だと語っている。
Robert Deutsch-USA TODAY Sports
Source: BBC
その後の大会でも順調にポイントを重ね、ランキングでもトップ10入りを果たした大坂選手は、WTAファイナルズに出場。スーパースターになった。
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2019年、大坂選手は素晴らしいスタートを切った。ランキング28位のシェイ・スーウェイ選手、13位のアナスタシア・セバストワ選手、6位のエリナ・スビトリーナ選手、7位のカロリーナ・プリスコバ選手、8位のペトラ・クビトバ選手に勝って、全豪オープンで初優勝した。
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そのすぐ後、大坂選手のアパレル・スポンサーはアディダスからナイキに。ナイキは1000万ドル以上を払って大坂選手と契約したと報じられた。大坂選手は2019年の最も稼いだ女性アスリートになった。
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ただ、シーズン半ばには怪我の影響もあり、その勢いに陰りが見え始めた。ウィンブルドンは、残念ながら1回戦で敗退した。
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全米オープンの前にはランキングも再び浮上したが、4回戦でベリンダ・ベンチッチ選手に負け、連覇を逃した。
Geoff Burke-USA TODAY Sports
ただ、この大会で大坂選手は素晴らしいスポーツマンシップを見せた。3回戦で対戦した15歳のココ・ガウフ選手に、試合後にコート上で行われるインタビューを一緒に受けようと声をかけたのだ。試合後のコート上インタビューは通常、勝者のみが受けるものだ。
Geoff Burke-USA TODAY Sports
インタビューで大坂選手は「あなたたちがかつてわたしたちと同じ場所で練習していたのを覚えていて、わたしたち両方がうまくいって、今もできるだけハードに練習し続けているという事実が、わたしにとっては信じられないほど素晴らしいことなんです」と語った。「あなた方は素晴らしいと思います。そして、ココ。あなたも素晴らしいわ」
Geoff Burke-USA TODAY Sports
Source: ESPN
スランプの最中、大坂選手はサーシャ・バイン氏との契約を解除し、父親のレオナルド・フランソワさんを再びコーチとした。その後、調子を取り戻した大坂選手は東レ パン・パシフィック・オープンとチャイナ・オープンで優勝した。
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2020年も大坂選手は良いスタートを切った。ところが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で全てがストップした。
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ただ、大坂選手は好調を維持していた。
Robert Deutsch-USA TODAY Sports
シーズン再開後の8月のウエスタン・アンド・サザン・オープンでは、決勝進出を果たした(ただ、太もも裏の負傷により、決勝は棄権した)。負傷前には、警察による蛮行や人種的不平等に対する抗議として、準決勝を棄権する意思を表明し、その後、大会の一時休止を挟んで、準決勝を戦っていた。
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日本人の母とハイチ系アメリカ人の父を持つ大坂選手は、人種差別に対する自身の考えをはっきりと表明し、さらにこうした問題に対する認識を高めてもらうために、自身のプラットフォームを使い始めた。
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全米オープンでも、警察の蛮行の犠牲となった人々の名前が書かれた7枚のマスクを着用して、ニュースになった。
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決勝では第1セットを落としたものの、ビクトリア・アザレンカ選手に勝利し、2度目の優勝を果たした。
Danielle Parhizkaran-USA TODAY Sports
太もも裏の負傷により、全仏オープンを欠場した大坂選手だが、そのWTAのランキングは全米オープン優勝後に上昇した。大坂選手はまだ22歳。これから何年にも及ぶ、ますますの活躍が期待される。
Robert Deutsch-USA TODAY Sports
(翻訳、編集:山口佳美)