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- 大統領討論会委員会(討論会のルールを定めている独立機関)は、9月29日夜(現地時間)の討論会を受けて、その形式とルールを変更するという声明を発表した。
- 「昨夜の討論会は、今後は形式を変更して、より秩序のある議論ができるようにすべきであることを明らかにした」と声明で述べている。
- 委員会は「変更点を慎重に検討しており、近日中に発表する予定だ」とし、マイクのミュートなどが可能性のある選択肢だとみられているが、具体的な内容は述べられていない。
9月30日に発表された大統領候補討論会委員会(CPD)の声明によると、29日夜の第1回の討論会が大声や割り込みなどで台無しになったため、形式とルールの変更が行われることになった。
CPDは、討論会のルールを定める独立機関で、声明で「昨夜の討論では、より整然とした議論を保証するために、今後の討論会の形式に変更を加えるべきであることが明確になった」と述べた。CPDは、慎重に検討して、近く公表するとしている。
同じ声明の中で、CPDはモデレーターのクリス・ウォレス(Chris Wallace、FOXニュースのホスト)を非難することはなかった。
「委員会は、クリス・ウォレスが昨夜の討論にもたらした専門性と技能に感謝しつつ、残りの討論会のために秩序を維持する追加的手段を準備する」
ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の発言や割り込みがあまりにひどかったため、民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)は彼に「黙れ!」と言ったり、「道化師」と呼んだりした。
また、ウォレスは、2分間はスピーチを中断されないという合意されたルールを引き合いに出し、バイデンの発言中に割り込まないようにトランプを何度も注意した。
CPDの声明では、候補者のマイクをミュートする権限をモデレーターに与えるなどのルールの変更に関する具体的な内容は述べられていない。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)