ジャスティン・ビーバーのインスタグラムへの投稿が、クロックスの株価を急上昇させた。
Jon Kopaloff/Getty Images
- ジャスティン・ビーバーは、プールの水面にクロックスが浮かぶ写真をインスタグラムに投稿し、同ブランドとのコラボをほのめかした。
- その投稿に対し、クロックスは緑のハートで反応した。しかし、Business Insiderのコメント要請には応じていない。
- この写真が投稿された10月1日、クロックスの株価は11%以上急騰した。
歌手のジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)がフットウェアブランドのクロックス(Crocs)とのコラボレーションをほのめかしたところ、同社の株価が急騰した。
ビーバーは10月1日、クロックスが浮かぶプールの写真に「Soon(もうすぐ)」という言葉を添えてインスタグラムに投稿した。それに対し、クロックスは緑のハートをコメント欄に残し、自らのストーリーにも写真をリポストした。
ジャスティン・ビーバーのインスタグラム投稿。
Justin Bieber/Instagram
Business Insiderはビーバーの代理人とクロックスにコメントを求めたが、回答は得られていない。
ビーバーの写真は、投稿から3時間で67万以上もの「いいね」を集めた。この写真が投稿されてからクロックスの株価は最高で47.81ドルまで11%以上急騰、終値は若干下がって45.19ドルだったが、一日で5.8%の上昇となった。
クロックスは最近、スターとのコラボで新たなフットウェアを展開している。9月29日に発売した、ラッパーのバッドバニー(Bad Bunny)とコラボした60ドルの「グロー・イン・ザ・ダーク・クロックス」はわずか数分で完売した。
クロックスの業績はパンデミックに後押しされて好調だ。アメリカでは2020年第2四半期のファッショナブルな靴の売り上げが前年同期比で71%も落ち込み、自宅待機をしている人々は快適なフットウェアを愛用している。
クロックスは、パンデミック以前にも「アグリー」な靴の流行に乗ったZ世代(1990年代中盤以降に生まれた世代)の顧客を獲得していた。
「我々のゴールは、クロックスが嫌いな人にまで好きになってもらうことではない」とアンドリュー・リーズ(Andrew Rees)CEOは、2019年にBusiness Insiderに語った。
「その緊張関係を利用すれば、機会が生まれ、PRにつながり、メディアを動かし、人々の関心を得ることができる。他の方法だと相当な資金を注ぎ込まなくてはならない」
[原文:Crocs shares surge after Justin Bieber teases a collaboration with the iconic 'ugly' shoe brand]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)