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スイス発の電動スポーツカーがお目見え…BMW、ポルシェ、VWなどの出身者によるピエヒ・オートモーティブから

ピエヒの2シーター・スポーツカー。

ピエヒの2シーター・スポーツカー「GT2」。

Piëch Automotive

  • ピエヒは、BMW、テスラ、ポルシェ、フォルクスワーゲンの元従業員たちが率いるスイスのEVスポーツカー・スタートアップだ。
  • 新たに会長に就任したマティアス・ミュラーは、ポルシェとフォルクスワーゲンでCEOを務め、2018年に会社から追放された人物だ。
  • ピエヒ GT2は、電動の2シータースポーツカーで500kmの推定航続距離を誇る。

普通なら、EVスポーツカーのスタートアップの経営陣に関するニュースは、スルーされてしまうだろうが、これは興味をそそられるかもしれない。

テスラ(Tesla)、BMW、ポルシェ(Porsche)、フォルクスワーゲン(Volkswagen:VW)の元従業員らが参画するスイスのスポーツカーメーカー、ピエヒ・オートモーティブ(Piech Automotive)の幹部にマティアス。ミュラー(Matthias Muller)が加わったのだ。

ミュラーの名前に聞き覚えがあるとすれば、それは彼がディーゼル不正スキャンダルで引責辞任したVWのCEO、マルティン・ヴィンターコルン(Martin Winterkorn)の後任だったからだろう。ミュラーは当時、VWの子会社のポルシェのCEOだった。

この2シータースポーツは電気で動く。

この2シータースポーツは電気で動く。

Piëch Automotive

3年後の2018年、フォルクスワーゲンはミュラーを更迭し、代わりに元BMWのヘルベルト・ディース(Herbert Diess)をCEOに起用した。

今回、ピエヒは、ミュラーが新たに会長に就任したことを発表した。同社は投資家のピーター・ティール(Peter Thiel)の協力を得て、第1ラウンドの資金調達を完了した。次のラウンドでは、市販車の量産に必要な資金を集めることになる。

ピエヒは同時に、同社の電動スポーツカー「ピエヒ GT2」のデザインが決定したと発表した。GT2は、さまざまなボディスタイルやドライブタイプを選択できる、自由度の高いモデルのようだ。

ピエヒによると、100km/h加速は3秒以下だという。

ピエヒによると、100km/h加速は3秒以下だという。

Piëch Automotive

同社によると、この車は計画されている3つのコンセプトの最初のものだという。この2人乗りのスポーツカーは、ヨーロッパのWLTP規格に基づく推計値で、400kmから500kmの航続距離がある。また、4分40秒の充電でバッテリー容量の80%まで回復する。0-100km/hタイムは3秒以下だと推定されている

ピエヒは2019年のジュネーブ国際自動車ショーで、コンセプトクーペ 「Mark Zero EV」 を披露した。

マーク・ゼロ

ピエヒが2019年のジュネーブ・モーターショーで発表した「Mark Zero EV」

Piëch Automotive

ピエヒは数年前に、現クリエイティブ・ディレクターでソニー、LG、サムスンの経験を持つリア・スターク(Rea Stark)と、フェルナンド・ピエヒ(Ferdinand Piech)の息子で現取締役のトニ・ピエヒ(Toni Piech)によって設立された。

フェルナンド・ピエヒは、かつてVWグループを率い、巨大複合企業に成長させた。彼の下で、VWはランボルギーニ、ベントレー、ブガッティを買収した。

同社の幹部にはミュラー、トニ・ピエヒ、スタークの他にも、元BMWのクラウス・シュミット(Klaus Schmidt)、元ポルシェのアンドレアス・ヘンケ(Andreas Henke)、元テスラのヨッヘン・ルダット(Jochen Rudat)らが名を連ねている。

[原文:This Swiss EV startup will be led by a bunch of former Tesla, BMW, Porsche, and Volkswagen bosses

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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