パートナーを探していたコツメカワウソのハリス(10)。
Cornish Seal Sanctuary
- イギリスのコーンウォール地方にある保護施設コーニッシュ・シール・サンクチュアリ(Cornish Seal Sanctuary)は9月上旬、オスのコツメカワウソ「ハリス」のために婚活用のプロフィールを作った。ハリスは8月下旬にパートナーを亡くしていた。
- 婚活用プロフィールには、ハリスの写真やそのかわいらしい性格などが書かれていた。
- すると、このプロフィールを見たイギリスのスカボローにある保護施設スカボロー・シーライフ・サンクチュアリ(Scarborough SEA LIFE Sanctuary)から連絡があった。この施設には「パンプキン」という名前のメスのコツメカワウソがいた。
- パンプキンと暮らすため、ハリスはスカボローの施設へ移されるという。
パートナーを亡くしたコツメカワウソに寂しい思いはさせない。
イギリスのコーンウォール地方にある保護施設コーニッシュ・シール・サンクチュアリには、10歳のオスのコツメカワウソ「ハリス」がいる。ハリスのパートナーだったメスのコツメカワウソ「アプリコット」は8月26日、16歳で死んだ。2匹は4年間をともに過ごした。
「ハリスはとても優しくて、パートナーのアプリコットに献身的でした」と保護施設のマーケティング責任者ジョージナ・シャノン(Georgina Shannon)さんはInsiderに語った。
アプリコットが死んだ後、ハリスは悲しそうに見えたという。コツメカワウソはペアで生活する動物だ。
コツメカワウソのハリス。
Cornish Seal Sanctuary
「彼は少し落ち込んでいました。カワウソはペアでいるのが好きなので、パートナーを失って、彼もチームも動揺していたんです」とシャノンさんは語った。
ハリスにパートナーを見つけるチャンスをもう一度あげたいと、施設のチームは9月上旬、ハリスの婚活用プロフィールをネットに上げることを思いついた。
ハリスのために作られたこのサイトに、彼らは「Fishing for Love」と名付けた。ハリスの写真にちょっとした情報を書き添えた。
ハリスの婚活用プロフィール。
Cornish Seal Sanctuary
ぼくの"大切なカワウソ"を見つけたいと思っています。
ぼくは思いやりにあふれ、やさしく抱き締めるのが好きで、とっても聞き上手です。
他のどんなカワウソよりもあなたを愛します。
プロフィールをネットに上げてから数週間後、コーニッシュ・シール・サンクチュアリのチームにイギリスのスカボローにある保護施設スカボロー・シーライフ・サンクチュアリから連絡があった。
スカボローの施設には、9月24日にパートナーを亡くしたメスのコツメカワウソ「パンプキン」がいた。
2つの保護施設はハリスとパンプキンを引き合わせることに決め、ハリスが「まもなく」パンプキンのいるスカボローに移るという。
コツメカワウソのパンプキン。
Cornish Seal Sanctuary
コーニッシュ・シール・サンクチュアリのシャノンさんは、コツメカワウソを引き合わせるのは「難しく、気苦労が多い」かもしれないが、コツメカワウソはメスが優勢なため、メスのいる場所にオスを移す方がうまくいく可能性が高いと話している。
スカボローの施設の担当者は、パンプキンもパートナーを失ってから寂しい思いをしていたので、ハリスの到着を心待ちにしているとInsiderに語った。
「親友のエリックを最近亡くし、パンプキンはとても寂しそうでした。ハリスがスカボローのシーライフに来て、パンプキンの仲間になってくれることをわたしたちはうれしく思います。ハリスが来てくれることで、パンプキンに慰めと親交がもたらされることを願っています」という。
コーニッシュ・シール・サンクチュアリのシャノンさんは「ふたりはとてもお似合いだと思っています。パートナーを亡くしても幸せに、素晴らしい人生を一緒に過ごしてほしいと願っています」と話している。
[原文:An animal sanctuary created an online dating profile to help an otter named Harris find love again]
(翻訳、編集:山口佳美)