BI Daily Newsletter

どうしてこうなった? アメリカが最悪…各国政府のコロナ感染状況まとめ

ウォルター・リード医療センターを退院し、ホワイトハウスで演説するドナルド・トランプ大統領。2020年10月5日。

ウォルター・リード医療センターを退院し、ホワイトハウスで演説するドナルド・トランプ大統領。2020年10月5日。

REUTERS

  • アメリカ政府で起きている新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の主要国の中で最悪だ。
  • アメリカ以外ではロシア、イギリス、ブラジル、インドで政府首脳が感染した。
  • だが、首脳に加えてその他の高官まで広く感染が拡大したのは、アメリカだけだ。

アメリカ政府内で拡大した新型コロナウイルス感染は、主要国の政府の中で最悪のケースだったことがBusiness Insiderの調査で明らかになった。

政府内でCOVID-19の感染者が出た国も、首脳が陽性となった国も、アメリカだけではない。だが、感染した政府高官の数や役職の高さなどで言えば、これまでのところ、トランプ政権が最悪だ。

ポリティコ(Politico)によると、ドナルド・トランプ大統領が10月1日、COVID-19に感染したと発表して以降、陽性者は34人に上った。その多くは、エイミー・コニー・バレット連邦最高裁判事の指名式に出席しており、そこではソーシャルディスタンスは見られず、マスクを着用する人もほとんどいなかった。Business Insiderでも報じたとおり、この指名式が感染を拡大させた可能性があるとして調査されている。

感染者には、トランプ政権の16人の政府高官が含まれている。メラニア夫人、ケイリー・マケナニー報道官、スティーブン・ミラー上級顧問、クリス・クリスティ前ニュージャージー州知事などだ。もちろん大統領自身も含まれる。

ドナルド・トランプ大統領は、イギリスのボリス・ジョンソン首相、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領と並び、新型コロナウイルスに感染した数少ない首脳の1人だ。だが、それらの国では、政府内の感染者はずっと少ない。また、インドとロシアでは多くの政府職員が感染したが、首脳は感染していない。以下では、Business Insiderの調査で判明した各国政府の感染状況を紹介しよう。


ブラジル

ジャイール・ボルソナーロ大統領は公の場で新型コロナウイルスを軽視する発言をし、公衆衛生の勧告にも逆らい、7月初旬の検査で陽性となった。ミシェル夫人も陽性だったと、ロイターが報じている

ブラジル政府もまた大きな打撃を受け、ロイターによると、8月までに閣僚23人のうち8人が陽性になった。

インド

ブルームバーグによると、8月までにナレンドラ・モディ首相率いる内閣で5人の閣僚が陽性になった。その中には、モディ首相が最も信頼するアミット・シャー内務相もいる。

ジョンズ・ホプキンス大学の統計では、インドの新型コロナウイルス感染者数は、アメリカに次いで世界で2番目に多く、 9月に1日の新規感染者数が10万人近くになってから、ようやく減少し始めたばかりだ。

デカン・ヘラルド(Deccan Herald)紙によると、州知事16人も感染した。モディ首相は感染していない。

ロシア

ミハイル・ミシュスチン首相や、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官など、ロシアの複数の議員が新型コロナウイルスに感染し、その後、回復した。

モスクワ・タイムズ(Moscow Times)によると、ロシア下院の少なくとも60人が感染し、9月には、そのうち少なくとも10人が入院した。

イギリス

ボリス・ジョンソン首相は3月下旬、COVID-19に感染し、入院した。そのほか、マット・ハンコック保健相とナディーン・ドリス下院議員の2人も3月に感染した。ドミニク・カミングス上級顧問とスコットランド相のアリスター・ジャックにも症状が見られた。

イラン

イランは、最初に多数の感染者が出た国の1つで、指導者の間に否認主義的な雰囲気がある中、3月に議員の8%が陽性となった。パンデミックの初期には、イランが世界で最も打撃を受けた政府だった可能性が高い。

感染者の中には、マスーメ・エブテカール副大統領やイラージ・ハリルチ保健次官が含まれる。

[原文:The COVID-19 outbreak at the White House is the worst to hit any major government

(翻訳:Makiko Sato)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

BI PRIME

ベンチャーに立ちはだかる「規制の壁」。改革阻む「民主主義のジレンマ」とは【音声付・入山章栄】

経営理論でイシューを語ろう

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み