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シンガポールで同じ港に発着の"どこにも行かない"クルーズ船が11月からスタート

クァンタム・オブ・ザ・シーズ

ロイヤル・カリビアンの「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」。

Royal Caribbean

  • シンガポール政府観光局は、クルーズ船大手ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International)とゲンティン・クルーズライン(Genting Cruise Lines)にシンガポール発着の"どこにも寄港しない"遊覧クルーズの運航を許可した。MarketWatchが報じた。
  • ロイヤル・カリビアンは12月1日から、3泊または4泊の遊覧クルーズを運航する。
  • これは新型コロナウイルスの感染拡大を予防しつつ、乗客に再び遊覧クルーズを楽しむ機会を提供する解決策となりそうだ。

クルーズ船に乗る理由は"遠く離れた場所を見ること"だけという人にとっては、ロイヤル・カリビアンとゲンティンが今回提供する"旅"に興味はないかもしれない。だが、大きな船に乗ることが大好きな人にとっては朗報だ。

クルーズ船大手ロイヤル・カリビアン・インターナショナルとゲンティン・クルーズラインは、シンガポール発着の"どこにも寄港しない"遊覧クルーズの運航許可をシンガポール政府観光局から得たと、MarketWatchが報じた。"どこにも寄港しない"ことで新型コロナウイルスの感染リスクを軽減しつつ、乗客は数日間のクルーズ船の旅を楽しむことができる。「どこにも行かない」ために乗客は大金を払うことになると、MarketWatchは書いている。

他の地域では、一部のクルーズ船が8月に運航を再開させていた。ただ、シンガポールの港はアジアの主要ハブということで、今回の判断は「大きな後押し」になるだろうと、MarketWatchは指摘した。

シンガポール政府観光局が進めるプログラム「CruiseSafe」には、新型コロナウイルスから乗客を守るための徹底した感染防止策が盛り込まれている。政府観光局は、ロイヤル・カリビアンやゲンティンといったクルーズ船の運航会社と協力して、限られた運航数で試していく計画だ。

ロイヤル・カリビアンの「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」は12月1日から、3泊または4泊のシンガポール発着の遊覧クルーズを運航する。その公式サイトには「プランの設計にあたっては、トップの医療関係者およびシンガポール政府と協力した」とある。

他にも「全員検査」や「100%新鮮なフィルター処理した空気」「医療施設並みの衛生基準」「医療設備のアップグレードおよび専門家によるケア」を約束している。

ゲンティンの「ドリーム・クルーズ」は11月からスタートする。「シンガポール政府と緊密に連携し、ドリーム・クルーズはパイロット運航を始める許可を現地当局から得た。パイロット運航は、台湾での2カ月のオペレーションで得られた模範となる安全実績に補完された厳しい、強化された健康・安全プロトコルに基づいて行われる」と同社はMarketWatchにコメントしている。

クルーズ船には今、特に厳しい視線が注がれている。乗客が船上で足止めを食う一方で、船内では乗客の間で感染が広がったケースが数多く報じられたことで、クルーズ船は港に入り、乗客を降ろすことができなくなった。新型コロナウイルスの感染が拡大する前ですら、巨大な豪華客船は大気汚染を引き起こしているとして批判されていた。

"どこにも寄港しない"シンガポール発着の遊覧クルーズというアイデアは、Business Insiderでも9月に報じた、シンガポール航空がやろうとしていた"どこにも行かない"遊覧飛行と似ている(編集注:ただし、シンガポール航空はその後、環境に悪影響を及ぼすとの反発を受けて"どこにも行かない"フライトの計画を撤回している)。

[原文:Royal Caribbean and others will test how travelers like sailing in big circles with Singapore-based 'cruises to nowhere'

(翻訳、編集:山口佳美)

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