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テーマパークよりストリーミングに注力…ディズニーが事業再編を発表

ディズニー・ワールドが営業を再開した日の様子。

ディズニー・ワールドが営業を再開した日の様子。

Joe Burbank/Orlando Sentinel/Tribune News Service via Getty Images)

  • ディズニーは10月12日、コンテンツとストリーミング部門を再編し、(Disney+(ディズニープラス)に注力すると発表した。
  • ディズニーの方針転換は、テーマパーク、クルーズ船、スポーツ放送といった事業の先行きを考慮したもの。
  • 投資家はこのニュースを歓迎しており、時間外取引でディズニーの株価は5%上昇した。

ディズニーは10月12日、新型コロナウイルスのパンデミックによって、主な収益源となっている事業が大きな影響を受け続ける中、コンテンツ事業とストリーミング事業の大規模な再編成を行うと発表した。

今回の再編成は、ストリーミング事業に関わるコンテンツや供給に関する優先順位を見直すものだ。

新たに設立された「メディア・アンド・エンターテインメント・ディストリビューション」グループが今後、ディズニーのすべてのコンテンツの収益化と配信を担当し、ストリーミング事業のすべてを管理する一方で、コンテンツ制作はスタジオ、エンターテインメント、スポーツという3つのグループがそれぞれ行うことになる。

「メディア・アンド・エンターテインメント・ディストリビューション」グループは、これまでコンシューマー製品、ゲーム、出版のトップだったカリーム・ダニエル(Kareem Daniel)が主導すると発表された。3つのコンテンツ制作グループは、ディストリビューション・グループと並んで、CEOのボブ・チャペック(Bob Chapek)の直属となる。

「コンテンツ制作と配信と分けることで、顧客が最も求めるコンテンツを、顧客が求める方法で提供するために、さらに効果的で機敏な動きが可能になる」とチャペックCEOはプレスリリースで述べている

「我々のクリエイティブチームは彼らが最も得意とすること、つまり、全世界に向けて発信するコンテンツの作成に集中し、新たに一元化されたグローバル配信チームは、あらゆるプラットフォームに我々のコンテンツを最もよい方法で供給し、収益化することに集中する」

投資家はこのニュースを歓迎しており、ディズニーの株価は12日の時間外取引で5%上昇した。ディズニーはパンデミックの影響で、クルーズ船の運行を停止し、多くのテーマパークを閉園し、映画制作を中断、さらにはスポーツ中継を取りやめたことで、年初に比べて株価が15%下落していた。

一方で、ストリーミングサービスのDesney+(ディズニープラス)は、ロックダウンによって人々が家で過ごす時間が長くなることで花形事業へと成長した。2020年8月、ディズニーは所有するプラットフォームの有料会員が1億人以上であり、その半数以上がDesney+の利用者であると公表した。

12日の発表は、サード・ポイント・キャピタルのダニエル・ローブ(Dan Loeb)を含む一部の投資家がディズニーに年間配当を中止し、30億ドル(約3164億円)をコンテンツ配信事業に投資するよう働きかける中で行われた。ただし、今回の発表では配当については触れられていない。

すべての変更が完全に実施されるのは、2021会計年度の第1四半期になるとディズニーは述べており、12月10日には投資家向けイベントを開催する予定になっている。

[原文:Disney just announced a major reorganization to prioritize streaming content as the pandemic hobbles things like theme parks and cruise ships

(翻訳:忍足亜輝、編集:Toshihiko Inoue)

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