10月16日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリウッドエリア内に、「マリオ・カフェ&ストア」がオープンする。
撮影:小林優多郎
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)は10月15日、2021年春に開業予定の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」に先駆けて、「マリオ・カフェ&ストア」のオープン記念イベントを実施した。
マリオ・カフェ&ストアは、10月16日にハリウッドエリア内にオープンする飲食店と物販を行なう常設店舗。
USJによると、マリオのキャラクターおよび世界観のテーマパークオリジナル商品を取り扱う施設としては、世界でも唯一の場所だという。
道路から向かって左側にあるのがカフェ側の店舗。
撮影:小林優多郎
店内ではここでしか食べられないフードやドリンクが売られている。
撮影:小林優多郎
代表メニューであるマリオとルイージの帽子をモチーフにしたパンケーキ・サンドとヒゲ付きのフルーツ・クリームソーダ。
撮影:小林優多郎
店内には至るところにマリオのゲームの世界をモチーフにした装飾が施されている。
撮影:小林優多郎
店員さんのコスチュームもキチンとマリオ仕様。
撮影:小林優多郎
続いてストア側。
撮影:小林優多郎
店内には任天堂監修のオリジナルグッズがズラリと並ぶ。
撮影:小林優多郎
マリオをモチーフにした赤白のグッズ。
撮影:小林優多郎
ルイージのモチーフは、緑と灰色。
撮影:小林優多郎
全体的に「WHOSE CAP?(誰の帽子?)」と書かれた、キャラクター自体というより、帽子やヒゲ、テーマ色を用いたデザインが採用されている。
撮影:小林優多郎
ちなみに、ピーチ姫がモチーフの場合はちゃんと「WHOSE CROWN(誰の冠?)」となっている。
撮影:小林優多郎
10月の店舗オープンはGo To トラベル&ハロウィーンの波に乗るため
テーマパーク自体は2021年春オープンだが、なぜマリオ・カフェ&ストアのオープンは先行したのか。
撮影:小林優多郎
なぜ、USJはこのタイミングに新しい店舗をオープンすると決めたのか。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、スーパー・ニンテンドー・ワールドの開業時期は「2021年春」へ延期している。
USJ自体も10月15日現在では、行政機関との調整のもと、来場者数を通常時の半分程度に抑える形で営業を続けるなど、決して“本調子”とは言えない状況だ。
例年とは形式が異なるとは言え、ハロウィーンの催しがある10月はUSJにとっても大事なタイミングだ。
撮影:小林優多郎
オープニングイベントでUSJの執行役員副社長CMOの村山卓氏は「(テーマエリアと)同じタイミングも考えた」としながらも、「日本の観光業全体を盛り上げていくため」と、Go To トラベルなどによる観光客増加に合わせたい意向を明らかにした。
実際、10月はハロウィーン関連のイベントもあり、例年だとUSJの来場者が最も増えるタイミングの1つだ。
取材をした10月15日も、カフェ&ストアのオープン前ではあったものの、多くの人が店舗の前で立ち止まり、スマホで写真を撮る様子が見受けられた。
日本はマイクロツーリズムを意識する方針
スーパー・ニンテンドー・ワールドは日本、アメリカ、シンガポールでの展開が計画されている(写真は2020年1月撮影)。
撮影:小林優多郎
また、新型コロナの影響は、日本でのエリア開業の遅れだけに留まらない。
スーパー・ニンテンドー・ワールドは、日本・大阪から始まり、アメリカの2つのユニバーサル・スタジオ(ハリウッド、フロリダ)およびシンガポールへの進出が決まっている。
2月にはニューヨークでハテナブロックを使ったPRイベントを開催。当初の開業時期(大阪)も「東京オリンピックが始まる前に」とするなど、訪日外国人を含めたグローバルな取り組みとして行われてきた。
USJの執行役員副社長CMOの村山卓氏。
撮影:小林優多郎
村山氏も各拠点で計画が遅れているとし、「各国でコロナの影響を見ながら、計画を進めていく」と慎重な姿勢を見せている。
とはいえ、日本での開業が最初であることは変わらず、関西周辺や日本人観光客など、いわゆるマイクロツーリズムといった新しいニーズに応えていく方針だ。
(文、撮影・小林優多郎 取材協力・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)