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電動キックボードが街を走る日は近い。政府が公道での実証試験を認定

実証試験が正式に認定された

実証試験の計画は進められていたが、遂に、正式に実証試験の認定が降りた。

提供:Luup

経済産業省は10月16日、国内で電動キックボードの開発・普及に取り組んでいるEXx、mobby ride、Luupの3社がそれぞれ提出していた、産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」を用いた電動キックボードの公道での実証試験の計画を認定したことを発表した。

電動キックボードは、欧米を中心に流行している小型モビリティの一種。

海外では、既に電動キックボードをはじめとしたマイクロモビリティ専用レーンが整備されるなど、社会への実装が進んでいる。一方で、日本では道路交通法などの規制との兼ね合いから、なかなか普及が進んでいなかった。

電動キックボードは、道路交通法上では「原動機付自転車」(いわゆる原付)に相当する。そのため、公道で走行する際には、免許証の携帯はもちろん、ヘルメットの着用や、機体にナンバープレートやウィンカーなどの灯火類の装着などが義務付けられている。

国内の事業者は、この規制の一部緩和などを目指し、これまでさまざまな実証試験に取り組んできた。

国のお墨付きで公道デビュー

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Luupの電動キックボード(2019年4月撮影)。なお、現在の仕様とは異なる場合がある。

撮影:三ツ村崇志

今回の新事業特例制度を用いた実証試験でも、依然として公道を走行する際には免許証の携帯や、ナンバープレート、ウィンカーの装着などは義務付けられていることに変わりはない。

しかし、特定エリアに限定された形ではあるものの、今回の実証試験は、「政府からの協力を得た、公道における初めての規制を緩和した実証」となる。

今後のマイクロモビリティの活用を考える上での大きな一歩といえるだろう。

業界団体である、マイクロモビリティ推進協議会は、この実証試験の結果を踏まえて、運転者の要件、安全性、車両の区分等の交通ルールの在り方などについて、2021年前半を目処に予定されている「国家戦略特別区域法に基づく特例措置」の検討がなされる予定だ。

なお、EXx、mobby ride、Luupの3社が実証試験を行なうエリアは以下の通り。Luupについては、10月末を目処に実証試験の開始を計画している。

実証試験のエリア

  • EXx:東京都世田谷区の全域、渋谷区の全域、神奈川県藤沢市の全域、千葉県柏市の一部エリア
  • mobby ride:福岡県福岡市、広島県尾道市、愛媛県今治市、兵庫県神戸市(いずれも一部のエリア)
  • Luup:東京都千代田区の一部エリア、新宿区の一部エリア、世田谷区の全域、渋谷区の全域

※今回実証試験が許可されたのは、3社の電動キックボードのみ。個人で所有している電動キックボードや、別事業社の電動キックボードは対象外となる。

(文・三ツ村崇志

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