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ヨーロッパの第2波は制御不能になりつつある…各国は厳しい行動制限を復活

パリのグラン・ブールバール近くの有名店「ブイヨン・シャルティエ」の店員。

パリの有名レストラン「ブイヨン・シャルティエ」のウエイター。2020年10月10日。

Kiran Ridley/Getty Images

  • ヨーロッパではコロナウイルス感染者が急増しており、各国当局はウイルスをコントロールするために新たな制限を課している。
  • パリ、ロンドンをはじめとするヨーロッパの広い範囲で、新たな制限が実施されることになった。
  • ただし、各国政府は国全体を再びロックダウンすることはしていない。

ヨーロッパではCOVID-19が制御不能の状態に陥りつつあり、ウイルスを封じ込めようと、各国当局は再び厳しい規制を課すことになった。

10月16日までの1週間で、欧州連合(EU)とイギリスを合わせた1日の新規患者数の平均はアメリカよりも多く、以前とは様相が大きく変わってきた。EUのデータによると、1日当たりの新規患者数は27の加盟国とイギリスを加えた合計で平均8万人だった。

そして、ウイルスの拡散が鈍化した夏に終止符が打たれ、ヨーロッパの厳しい規制が復活することになった。ワシントン・ポストのグレン・ケスラー(Glenn Kessler)記者がツイートしたグラフは、アメリカを追い抜いたことを示している。

やばい。EUは手に負えなくなってきた。事態の展開が早いということだ。

フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、オランダでは、10月14日または15日に過去最高の症例数を記録した。ほとんどのヨーロッパ諸国の毎日の症例数グラフは、以下に示すフランスのようになっている。

フランスの10月15日までの1日の新規感染者数の推移。

フランスの10月15日までの1日の新規感染者数の推移。

Worldometer

この事態を受けて各国の政府は追加の制限を国民に課した。これは2020年春のような大規模なロックダウンを回避するための多くの人が望んだことだった。


イギリス:ロンドンを初めとしたほとんどの地域の規制を強化した。いくつかの地域では異なる世帯が屋内で集まることを禁止し、特に感染者の多い地域では、特定の企業が閉鎖を命じられている。

フランス:パリなどの主要都市の約2000万人に外出禁止令を出した。

ドイツ:集会が制限され、ベルリンなどの地域のバーやレストランは営業時間が制限されている。

イタリア:ローマで屋外でのマスク着用を義務付けた。パーティーの禁止も検討している。

スペイン:首都マドリッドとその他いくつかの地域を封鎖した

アイルランド:社交の場に制限が加えられ、パブやレストランは屋外でしか食事ができない

ベルギー:首都ブリュッセルに数ある多くのバーに、1カ月間の閉鎖を命じた。

オランダ:テイクアウトを除くすべてのバー、レストラン、コーヒーショップを閉鎖し、家庭への訪問の人数を制限した。


感染者数は増加しているが、このウイルスによる死者数は今年の初めに比べてずっと少ないままだ。

その理由としては、優れた公衆衛生対策の実施、医療システムの能力向上、そして最も弱い立場にある人々の多くがすでに死亡しているということが挙げられている。

[原文:Europe's COVID-19 outbreak is cascading out of control, and nations are slamming vast regions into lockdown again

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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