提供:Stephanie Smolders
新型コロナウイルスの影響で、世界中の多くの人が在宅勤務になったり職を失ったりしています。このような時期に収入の減少や失業に向き合うのは、いつも以上に大変なことです。
しかしそんな状況下でも、自分にできることをして自宅で副収入を得るチャンスは転がっています。副収入どころか、それを仕事にしてしまうことも可能かもしれません。
私とパートナーは4年間旅を続けていますが、その間ずっと「家」で仕事をしてきました。たいていの場合それはホテルのプールサイドなのですが、ビーチのこともあります。
この4年間、常に生活を支えるだけの収入は得られています。フリーランスの仕事を始めた当初は時給わずか5ドル程度。でも、旅をしながらリモートで働き続け、今では月1万5000ドル(約150万円)の収入を得るまでになりました。
大変な状況の時でも、どこにいようとお金を稼ぐ方法を見つけることにもすっかり慣れました。ロックダウンの間でさえ、幸いほとんどのクライアントを失わずに収入を維持することができています。むしろ新たなクライアントを得ることもできました。
私たちにできているのだから、あなたにもできるはず。このコロナ禍にあってもお金を稼げる方法をご紹介します。
1. スキルを教える
バーチャルでワークショップをする筆者
提供:Stephanie Smolders
私はまず、自分の母国語であるオランダ語を教えることから始めました。私自身は大学で教育の学士を取得しましたが、言語を教える場合は、その言語が流ちょうに話せたり母国語であったりするのであれば必ずしも学士は必要ありません。
自分の母国語で簡単な会話をすればいいので、気軽に始められる収入源になります。私はItalkiというオンラインプラットフォームを使ってスタートしました。
多くの人が失業する中、高いスキルを持つ人はますます貴重な人材になっています。そのため今は、仕事を失うまいとスキルを磨いたり、仕事に就くために履歴書に加えられるような新しいことを学んだりする人が増えています。もちろん、単に新たな趣味として絵や楽器を始める人も。
今こそ、自分が身につけたスキルを教えるチャンスです。自分には教える資格なんてない、と思うかもしれません。でも、たとえその道を究めていなくとも、今のあなたのレベルに到達することを目標にする人が必ずいるものです。
自分が持っているスキルをSNSで発信したり、友人に話したり、有料でプライベートレッスンを始めたりしてみましょう。クライアントが簡単に何人か見つかることに驚くはずです。
私も5年前、そうやってSNSマネジメントの最初のクライアントを見つけることができました。自分が知っていることをシェアし始めたところ、連絡が来だしたのです。
人に教えるスキルの例:とっておきの料理のレシピ、アート、楽器演奏、写真編集、エクセル、DIY、etc.
2. デジタルプロダクトを販売する
何か得意なゲームがあれば、自分が知っている攻略法をまとめてクイックガイドを作ってはどうでしょう? あるいは、朝食を作るのが大好きな人なら、5分で作れる簡単朝食レシピブックを作れるかもしれません。
インターネットはデジタルプロダクトや電子書籍などであふれていますが、その理由は、デジタルなものを作ることが意外と簡単だからに他なりません。あなたがオンラインで話をしたり教えたりする内容をまとめればガイドブックにだってなるのです。
Canvaのようなツールを使えば、無料で簡単にデジタルプロダクトを作ることができます。プロ級のグラフィックデザインスキルがなくても、プロフェッショナルな見た目に仕上げることができるのです。
例えば私は、自分のSNSコンテンツの掲載スケジュールを管理するために、印刷可能なGoogleスプレッドシートのコンテンツカレンダーを自作しました。
何年も自分だけで使っていたのですが、ある時それを自分のウェブサイトに掲載したところ、たった一度作成しただけなのに、毎月収入を生んでくれるようになりました。この商品だけで月に25〜30ダウンロードはされており、最大月200ドル(約2万円)を稼ぎ出しています。
私のパートナーのピーターは、「eコマースの始め方」についての本を書き、今年はさらに2冊新しい本を出す予定です。1冊は起業のための資金確保について、もう1冊は自分のアイデアをどうやったらビジネスに変えられるかについてです。
旅をしながらホテルの部屋で仕事をする筆者とパートナーのピーター。
提供:Stephanie Smolders
アドバイス:すぐさま何千部も売れることを期待しないこと。ゆっくりと始め、フィードバックを得ながら、それを活かしていくといいでしょう。1回売れたら1回勝利したと考え、顧客からのコメントを集めて掲載することで、さらに勢いをつけるのです。
3. 新しいエンターテインメントを提供する
Netflixでさえ何週間も観続ければ飽きるもの。人は新しくて斬新なエンターテインメントを求めているのです。例えば、昨年のクリスマスに、私たちはクリスマスをテーマにした手軽で楽しいボードゲームを作りました。印刷して友人たちと楽しめるもので、質問やタスクのカードもついています。
クラウドファンディングサイトKickstarterを使って「ロックダウン」というゲームを制作したジェームズ・ヴィーチのように、自分なりに何か作って安い金額で売ってみるといいでしょう。試すために入荷待ちをする人が出てくるかもしれません。購入者が印刷して使えるものや、オリジナル商品などを売るならEtsyがお勧めです。
また家でイベントを開催するという方法もあります。オンラインのコンサート、マジックショー、コント、演劇など、家族と一緒でもいいし自分一人でもいいので、何かを企画してSNSで宣伝しチケットを売ってみるといいでしょう。
プライベートのFacebookグループを作れば、簡単に無料でライブ配信ができて、誰が見ているかも管理できます。エンターテインメントを配信して、寄付はもちろんサブスクリプションまで募ることができるプラットフォームとしては、Twitchという素晴らしいサイトがあります。
アイデア:一夜限りのDJになってオンラインディスコパーティーを開催し、寄付を集めてみては。ひょっとすると才能を見出されて、来年はトゥモーローランド(アメリカで開催されるEDMの世界3大フェス)で活躍しているかも!? それは言いすぎにしても、ちょっとした副収入を得る方法として楽しめるかもしれません。
4. オンラインでギグワークする
私たちは、旅を始めた当初は何をすればいいのかまったく分かりませんでしたが、そんな時にFiverrというプラットフォームを紹介されました。このサイトでは、ほぼありとあらゆる種類のサービスを5ドルから提供することができます。写真の編集から記事の執筆、ウェブデザインに至るまで、思いつく限りのサービスがここにはあります。プロフィールの作成は簡単なうえに無料です。
サイト内を眺めるだけでも自分には何ができるかアイデアが湧いてくるでしょう。私たちがこれまで挑戦したものを挙げてみると、料理動画の制作、声優、水泳レッスン、自分の国に関する質問への回答、ゲームのAIプログラムに対し人間の自然な動作を教え込むこと、などがあります。
もし今、大変な状況にあるのなら、何か新しいことを始めるチャンスにしてほしいです。そのプロセス自体は楽しくてワクワクするものだし、意外な道が開ける可能性もあります。不安な気持ちを乗り越えるのは怖いかもしれません。しかし、困難な時に行動を起こす人こそ、並外れた強さを発揮できるのだということを忘れないで。
5. フリーランスとして働く
オンラインで販売するデジタルコンテンツカレンダーを制作する筆者。
提供:Stephanie Smolders
Fiverrと同様に、FreelancerやUpworkといったウェブサイトでもフリーランスの仕事を見つけることができます。コピーライト、翻訳、SNSなどが得意なら、フリーランスとしての仕事を探し始めるにはこれらのウェブサイトがいいでしょう。弁護士やプロジェクトマネジャーの間でも使われているほどだからです。
今、これらのウェブサイトには多くのフリーランサーがひしめき合っていますから、他の人たちと自分はどこが違うのかをよく調べ、そこを強調するといいでしょう。
6. アートを販売する
クリエイティブで、自分のオリジナル商品をデザインしたいと思っている人にとっては、今がチャンス。Redbubbleのようなウェブサイトでは、自分のオリジナル商品を作ることができます。例えば、シャツ、靴下、マグカップ、ステッカー、本、携帯ケース、パズルなど。
オリジナルのデザインを創作し、それを商品にして販売するだけです。支払いや発送はRedbubbleがやってくれます。私たちも、「女性に力を与えるノート」という商品を作成したことがあります。
他にも、写真を撮るのは得意でしょうか? 写真もまたアート。ShutterstockやEnvatoのような写真素材ウェブサイトに写真をアップロードすれば、継続的に収入が得られます。
このように、ロックダウン中でも多少の副収入を得られる方法はたくさんあるのです。何より良いのは、自宅にいながらできるということ。ほとんどの場合、コンピューターとインターネットさえあればいいのです。
これを機にコロナ禍を収入を得るチャンスととらえ、何か美しいものを生み出していきませんか?