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送電が途絶えても、海面が上昇しても大丈夫…「気候レジリエント」なフローティングオフィスを建設中

パワーハウス・カンパニーが設計したフローティングオフィスの基礎部分。

パワーハウス・カンパニーが設計したフローティングオフィスの基礎部分。

Powerhouse Company

  • オランダのデザインスタジオがロッテルダムで、世界最大のフローティングオフィスを建設している。
  • このオフィスは木造で、太陽光発電でエネルギーを得る。
  • 海面が上昇しても浮かぶ設計であることから、デザイナーはこのオフィスを「気候レジリエント」だと言っている。

オランダのデザインスタジオ、パワーハウス・カンパニー(Powerhouse Company)は、ロッテルダムのNGOのために巨大なフローティングオフィスを建設中だ。気候変動の影響を緩和するための企画や投資などを行うNGO、グローバル・センター・オン・アダプテーション(Global Center on Adaptation)にとって、このオフィスは自らの使命を果たすための手段となる。

コンクリートの基礎が完成し、建設場所に移送、設置されて、現在はその上でオフィスやレストランの建設が進んでいる。

他の企業も、気候変動が世界や我々の生き方を変えていく中で、どのように生き抜いていけばいいのかを検討している。グーグル(Google)の親会社のアルファベット(Alphabet)は、世界各地のデータセンターに再生可能エネルギーによる電力を供給している。サンノゼの新キャンパス計画では、ヒートアイランドなどの問題に、広大なオープンスペースの確保や公共交通の活用などで対応しようとしている。また、マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者で元CEOのビル・ゲイツ(Bill Gates)など、一部の投資家は、再生可能エネルギーのスタートアップ企業に投資している。

以下で、「気候レジリエント」なフローティングオフィスについて詳しく見てみよう。


コンクリートの基礎の上の建物は、カーボンフットプリントを最小限にするために木材で建設される

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


プロジェクトの建築家、ポール・サンダース(Paul Sanders)によると、この建物は簡単に解体して再利用することができ、資源の再利用で廃棄物削減を目指す「循環型経済」の一部となる

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


解体を容易にするために、間取りは格子状になっている

フローティングオフィス間取り。

フローティングオフィス間取り。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


全体の構造は3階建てだ

フローティングオフィスの立面図。

フローティングオフィスの立面図。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


バルコニーや張り出した屋根が、自然な影を生み、風雨からも守ってくれる

フローティングオフィスの立面図。

フローティングオフィスの立面図。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


床から天井までの開口部からは日差しが降り注ぎ、バルコニーからはひんやりとした空気を取り込むことができる

パワーハウスによるフローティングオフィス。

パワーハウスによるフローティングオフィス。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


工程の第1段階となる「水に浮かぶ基礎」の建設は、8月に終了した

フローティングオフィスの基礎。

フローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


水と接する基礎部分は、コンクリートでできている

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


基礎に設置されたパイプには、港から取った水を通し、冷却装置として用いられる

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


約240平方メートルを超える太陽光パネルで発電し、汚水処理システムで生成した肥料は屋上緑化に利用される

フローティングオフィス完成予想図。

フローティングオフィス完成予想図。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


建物へは遊歩道からアクセスでき、レストランやプールは一般公開される

フローティングオフィス完成予想図。

フローティングオフィス完成予想図。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


基礎はザーンダムで建造され、ロッテルダムの設置場所まで80キロメートルほど曳航しなければならなかった

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


基礎のサイズは90×24メートル

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


デザイナーはこの建物を「気候レジリエント」だと言う。社会が気候変動に直面する中で、建築が変化していく方向性の一つを示しているからだ

フローティングオフィス完成予想図。

フローティングオフィス完成予想図。

Powerhouse Company

訳注:「レジリエント(resilient)」は、弾力がある、柔軟性があるという意味。

Powerhouse Company


海面が上昇したとしても、このオフィスは浮いているので大丈夫だ

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


エネルギーを自給できるので、送電が途絶えても使用可能な状態を維持できる

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

曳航されるフローティングオフィスの基礎。

Powerhouse Company

Powerhouse Company


数カ月後には完成する予定だ

フローティングオフィス完成予想図。

フローティングオフィス完成予想図。

Powerhouse Company

[原文:This off-grid office under construction in Europe is designed to float in case sea levels rise, completely negating the effects of climate change

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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