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EVになって10年ぶりに復活!…ハマーの歴史を写真で振り返る

Hummer H2 SUT.

ハマー H2 SUT。

AP Photo/General Motors

  • ゼネラル・モーターズは初の電動ピックアップトラック、GMCハマーEVを発表した。
  • オリジナルのハマーH1は1992年に発売された。GMCの新しいトラックはGMが2010年にこのブランドを閉鎖して以来、初めてのものだ。
  • ハマーEVの発売は、フォード、テスラ、リビアンなどの自動車メーカーがまもなく発売する電気ピックアップに対抗するものだ。

コロナウイルスによる影響などで数ヶ月の遅れがあったものの、GMCは10月20日、ついにハマーEV(Hummer EV)を発表した。ガソリン価格の上昇と本格SUVの需要減少を背景に、米ゼネラル・モーターズ(GM)が 「ハマー」 ブランドを廃止してから丸10年が経過していた。

「ガソリンを食う」というハマーの悪評を考えると、これは驚くべき動きだ。例えば、2006年式ハマーH3の燃費は、アメリカ環境保護庁(EPA)の基準で16mpg(リッター6.8km)だ。

しかし昨今、EVでピックアップトラック市場に参入する自動車メーカーが増えている。テスラ(Tesla)の 「サイバートラック(Cybertruck)」 、リビアン(Rivian)の 「R1T」 、フォード(Ford)のEV版 「F-150」 、ボリンジャー(Bollinger)の 「B2」 はいずれも、今後数年のうちに生産開始または発売される予定だ。GMはハマーEVの生産を2021年後半に開始する。

ハマーの復活は、自動車メーカーが古くて愛されているブランド名を復活させるという最近の傾向に追従するものだ。トヨタの「スープラ」、フォード「レンジャー」、ランドローバー(Land Rover)「ディフェンダー」の新バージョンに続き、1996年にラインナップから削除されたフォード「ブロンコ」も発売された。

EVとしてのハマーの復活を記念して、このブランドの歴史を振り返ってみよう。


ジープ・ラングラー、ランドローバー・ディフェンダー、メルセデス・Gクラスと同じように、ハマーの起源は軍用車両にある

軍用車両のHMMWV(ハンヴィー)。

軍用車両のHMMWV(ハンヴィー)。

Emmanuel Ocbazghi

Emmanuel Ocbazghi


1983年、アメリカンモーターズの子会社AMゼネラルは、HMMWV(High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle=高機動多用途装輪車両)を開発するための12億ドルの契約を獲得した

演習中に輸送機から降ろされるHMMWV。

演習中に輸送機から降ろされるHMMWV。

Corbis Historical/Getty Images

Source: The New York Times


兵士から「ハンヴィー」と呼ばれたこのたくましい車両は、1985年以降、アメリカ軍の司令部用、救急用、運搬用車両として使用されてきた

湾岸戦争で隊列を組んで進むHMMWV 。

湾岸戦争で隊列を組んで進むHMMWV 。

DOD/Getty Images

Source: Time


兵士たちはHMMWVを「ステロイドを投与したジープ」と呼んでいた。この車が、勾配60%の急坂を登り、30インチ(約76cm)の水の中を進み、22インチ(約56cm)の段差を越えることができるからだ

アメリカ海兵隊の演習でのHMMWV。

アメリカ海兵隊の演習でのHMMWV。

REUTERS/David Mdzinarishvili

Sources: Time, Dupont Registry


1992年、AMゼネラルはハンヴィーの最初の民生バージョンであるハマーをリリースした。その後、GMが1999年にブランドを購入し、ハマーH1として知られるようになった

ハマーH1。

ハマーH1。

Tim Boyle/Getty Images

Sources: History, Autotrader


本質的にはハンヴィーとほとんど同じで、重さは約7000ポンド(約3.15t)でホンダ・シビック2台分より重く、燃費は約10mpg(リッター約4km)だった。そして輸送機で運ばれることを想定した固定具も残されていた

ハマーH1。

ハマーH1。

Tim Boyle/Getty Images

Sources: Edmunds, The Los Angeles Times, Autotrader


デフロック、高トルクのディーゼルエンジン・オプション、ドライバーがタイヤの空気圧を調整できるシステムなど、オフロード用の機能が満載されていた

ハマーH1。

ハマーH1。

Keith Sracocic/AP

Source: General Motors


H1はかなりニッチな車両であり、販売数はそれを反映している。14年の販売期間で売れたのは1万2000台未満だった

ハマーH1。

ハマーH1。

Carolyn KasterAP

Source: Hemmings


2002年、GMは少し小さいサイズのハマーH2を発表した。 それはH1に似たスタイリングだが価格は安かった

ハマーH2。

ハマーH2。

RMSotheby's

Source: History


H1はハンヴィーと同じ軍用仕様だったが、H2はシボレー・タボをベースにGM のヘビーデューティ・ピックアップトラックを組み合わせた車だった

ハマーH2(右)とハンヴィー。

ハマーH2(右)とハンヴィー。

John B. Carnett/Getty Images

Source: Autotrader


H2は、前モデルよりも数百kg軽量で、燃費は10から13mpg(リッター約4.3kmから5.5km)とわずかに向上していた

ハマーH2。

ハマーH2。

Toby Talbot/AP

Source: Edmunds, The New York Times


H1ほど頑丈でも高機能でもなかったが、H2にはいくつかの印象的なスペックもあった。30インチ(約76cm)の高さを乗り越え、20インチ(約50cm)の水の中を進み、7000ポンド(約320kg)を牽引することができた

ハマーH2。

ハマーH2。

Albert L. Ortega/Getty Images

Source: The New York Times


「スポーツ・ユーティリティ・トラック」の略であるSUTと呼ばれるバージョンが2005年に登場した。価格は5万3055ドルから

ハマーH2 SUT。

ハマーH2 SUT。

Ted Soqui/Getty

Source: Car and Driver


2006年に発表されたハマーの3番目のバージョンであるH3は、ブランドのミリタリーの伝統をさらに逸脱したものとなった

ハマーH3。

ハマーH3。

David McNew/Getty Images

Source: Carfax


シボレー・コロラドをベースにしていて、以前のハマーよりもさらに小さく、手頃な価格だった。H2よりも全長は16.8インチ(約42cm)短く、全幅は6.5インチ(約16.5cm)狭かった

ハマーH3。

ハマーH3。

Lionel Flusin/Getty Images

Source: Car and Driver


H3はわずか2万9500ドルで手に入れることができ、H2のように、H3Tと呼ばれるピックアップ・バージョンも用意されていた

ハマーH3Tのコンセプトモデル。

ハマーH3Tのコンセプトモデル。

Scott Halleran/Getty Images

Source: Kelley Blue Book


EPA基準で20mpg(リッター約8.5km)と、H2のほぼ2倍の燃費を誇っていた

ハマーH3T。

ハマーH3T。

Gabriel Bouys/Getty Images

Source: Car and Driver


H2は2009年モデルまで、H3は2010年にハマーブランドが消滅するまで販売された

コロラド州のハマーのディーラーに並ぶH3。

コロラド州のハマーのディーラーに並ぶH3。

David Zalubowski/AP

Source: Advance Auto Parts


財務状況が悪化し、燃料価格が上昇する中でガソリンを大量に消費する 「ハマー」 シリーズの売り上げが急落し、GMは買収からわずか11年でブランドを閉じた

販売店に並ぶH2。

販売店に並ぶH2。2004年。

Scott Olson/Getty Images

Source: General Motors


ハマーブランドがなくなってからも、チューナーはH1のプラットフォームを使用して、Mil-Spec Automotiveによって作成されたこの500馬力モデルのような、突飛なカスタムトラックを製作してきた

Mil-Spec Automotive が改造したハマー。

Mil-Spec Automotive が改造したハマー。

Mil-Spec Automotive

Source: Mil-Spec Automotive


2017年には、初代ハマーの大ファンであるアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)が、クライゼル・エレクトリック社が作った電動H1のプロトタイプを発表した。その年の初めには、彼は同社が作った排出ガスゼロのメルセデス・Gクラスの発表も手伝っている

アーノルド・シュワルツェネッガーとクライゼル・エレクトリック社のハマー・プロトタイプ。

アーノルド・シュワルツェネッガーとクライゼル・エレクトリック社のハマー・プロトタイプ。

Kreisel Electric

Source: KreiselElectric


そして今、GMは、テスラ、リビアン、ニコラ(Nikola)などの電動トラックと競合する電動ピックアップとしてハマーの名前を復活させた

2022年式 GMC ハマー EV。

2022年式 GMC ハマー EV。

GMC

Source: GMC


最初のモデル「エディション1」は2021年秋に発売予定で、価格は11万2595ドルだ

GMC ハマー EV。

GMC ハマー EV。

GMC

GMC ハマー EVのさらに多くの写真はこちらで。

[原文:The history of the polarizing Hummer, from notorious gas-guzzling SUV to zero-emission electric pickup of the future

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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