Reebok
ドイツのスポーツ用品大手アディダス(Adidas)は、スニーカーブランド「リーボック(Reebok)」の売却を検討している。早ければ2021年3月までに売却を完了したい意向だという。関係者がブルームバーグに語った。
売却に向けて、アディダスは秘密保持契約を結んだメンバーで構成する社内チームを立ち上げたが、検討はまだ初期段階だと関係者は話している。
アディダスの広報担当者は「市場の噂にはコメントしない」とBusiness Insiderに語った。
アディダスは2006年、約31億ユーロ(約3830億円)でリーボックを買収した —— ライバルであるナイキ(Nike)との競争力を維持するためのものだった。
買収以来、アディダスの収益に占めるリーボックの割合は低下し続けている。2007年にはアディダスの全体の小売売上高の4分の1 —— 20億ドル以上 —— はリーボックが占めていた。ところがこの10年でその割合は大幅に下がり、2020年6月期は6.4%だった。
2020年6月期、アディダスの売り上げは前年比で3分の1減った一方、リーボックの売り上げは42%減の2億2800万ユーロだった。
アディダスがリーボックの売却を検討していると最初に報じたドイツのマネジャー・マガツィーン(Manager Magazin)誌は、売却先の候補として、ティンバーランド(Timberland)やヴァンズ(Vans)、ザ・ノース・フェイス(The North Face)といったアウトドア・ブランドを所有するVFコーポレーション(VF Corp)や、フィラ(FILA)を所有するアンタ・インターナショナル・グループ・ホールディングス(Anta International Group Holdings)を挙げたが、情報源は示していない。
(翻訳、編集:山口佳美)