10月23日7時58分頃のアップル表参道の様子。
撮影:小林優多郎
アップルは10月23日午前8時、「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」を世界同時発売した。
例年であれば、各地のアップル直営店には購入者の列ができ、カウントダウンと同時に店員とハイタッチをしながら入店していく様が見られる。
ただし、新型コロナウイルス感染対策の観点から、アップル直営店に入店できるのは来店予約者が中心。近年の端末購入の方法も事前予約中心となっているため、「例年より控えめな新型iPhone発売」の様子が予想された。
報道陣の方が多い現場、“あっさり”な発売開始
アップル表参道では、購入者より取材陣の方が目立っていた印象だ。
撮影:小林優多郎
実際、アップル表参道では8時のオープンで入場していったのは20人前後。
密集を避けて並ぶ必要があったため、列はアップル表参道と隣の店舗の間の小道にまで延びていたが、人数的にはメディア各社の記者やカメラマンの方が多かった印象だ。
午前8時、店の扉が開き、例年より静かに並んでいた人たちがゆっくりと店内に入っていく。
撮影:小林優多郎
発売10秒前、店員によるカウントダウンは行われ午前8時に入店開始となったが、ハイタッチや歓声はなし。
購入者も購入後速やかに店外に出てくるなど、今の時代を意識した「かなりあっさりとした」発売日になった。
iPhone 12 Pro購入の男性「5Gが楽しみ」
iPhone 12 Pro(512GB)を購入した男性。
撮影:小林優多郎
列の7人目前後に並んでいた30代男性は、「iPhone 12 Pro」のパシフィックブルーを購入。容量は512GBと、最も価格の高いモデルを選んでいた。
男性によると、並び始めたのは発売の10分前ほどで、家から自転車でゆっくりと来たという。
男性はウェブサービスの会社を経営しており、「(自社のサービスを)容量無制限と言われる5Gでいち早く検証したい」と、新型iPhoneに対する期待感を語った。
アップル直営店はいま、感染症予防対策が行われている。
撮影:小林優多郎
本日発売になったのは、新モデルのうちの2機種で、アップルは残り2機種「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro Max」は11月13日に発売する。
(文、撮影・小林優多郎)