- COVID-19のパンデミックで観光業が壊滅的な状況に陥る中、エジプトは、同国の歴史的な観光地であるギザの大ピラミッドと大スフィンクスに、新たなレストランをオープンして電気バスの運行を開始することでモダンなアップグレードを行ったとロイターが報じている。
- エジプトでは2020年3月以降、新型コロナウイルス感染防止のための規制により、観光業における毎月の損失額が約10億ドル(約1050億円)に達していた。
- 9ピラミッズ・ラウンジ・レストランは、ピラミッドが眺められる約1340平方メートルの敷地にある。
ロイターによると、エジプトはCOVID-19のパンデミックによって観光業が壊滅的な状況に陥る中、歴史的な観光地であるギザの大ピラミッドと大スフィンクスで、新しいレストランをオープンし、電気バスを導入して、モダンなアップグレードを行ったという。
2020年6月に発表された世界旅行ツーリズム協議会の報告書によると、アフリカ地域のGDPに対するエジプト観光業の貢献度は非常に高く、2019年には約295億ドル(約3兆円)だった。ロイターが報じたように、同国が新型コロナウイルス感染防止のために3月から規制を始めたことで、観光業における毎月の損失額が約10億ドル(約1050億円)に上ったことも、驚くには当たらない。
パンデミックは今も続いているが、有名観光地におけるエジプトの観光振興策の一環として、9ピラミッズ・ラウンジ・レストランが、10月20日に正式にオープンした。
エジプト・インディペンデント紙によると、観光客はすでにこのレストランを訪れ始めているという
Source: Egypt Independent
9ピラミッズ・ラウンジは、ギザの大ピラミッドが眺められる約1340平方メートルの敷地にある
Source: Reuters
この新たな施設はオープンエアーで…
9ピラミッズ・ラウンジのオープン初日、大ピラミッドの前に立つ人々。2020年10月20日。
Source: Reuters
…インスタグラムへの投稿によると、客はテーブル席や床のクッションに座る
Source: Instagram
史跡を巡る観光客を運ぶための電気バス30台も公開された
Source: Reuters
ロイターによると、環境に配慮されたバスの内部には、ツアーをガイドするためのスクリーンが設置されているという
Source: Reuters
エジプトの観光振興策は、複数のプロジェクトが動いており、今回発表されたのはそのうちの2つにすぎない
Source: Reuters
エジプト考古最高評議会の事務局長モスタファ・ワジリ(Mostafa Waziri)がロイターに語ったところによると、この地域では、レストランなどを訪れた観光客に対する「特別なサービス」の欠如に関連する問題が常にあったという
Source: Reuters
ロンリープラネットによると、今後整備される観光客向け施設には、無料WiFi、フードトラック、新たなビジターセンター、公衆トイレなどがあるという
Source: Lonely Planet
2021年には、古代エジプトの歴史に特化した「大エジプト博物館」が、大ピラミッドの近くにオープンする
Source: Reuters
これは古代文明を扱う博物館として史上最大規模になると、CNNが報じている
Source: CNN
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)