Irene Jiang / Business Insider
- 「McBroken」は、マクドナルドの利用者がよく遭遇する問題、店に着いた後にソフトクリームマシンが故障中だと知ることを解決するために作られた。
- このサイトは、米マクドナルドの店舗おソフトクリームマシンが稼働中かどうか、リアルタイムで知らせてくれる。
- マクドナルドの副社長は、このサイトについて「本当のマクドナルドファンは、おいしいソフトクリームを食べられるように、こんなことをしてくれる」とツイートした。
マクドナルドの代名詞となるものは数多くあるが、「故障しているソフトクリームマシン」はその上位によく挙げられる。
その解決策を探していた1人のソフトウェアエンジニアが、マクドナルドの冷たいスイーツを求める客を失望から救うべく立ち上がった。
The Vergeによると、24歳のラシック・ザヒド(Rashiq Zahid)が作ったWebサイト「McBroken(マック・ブロークン)」は、マクドナルドの店舗でソフトクリームマシンが稼働中がどうか、 リアルタイムで知らせてくれる。 それぞれの店舗は色付きの点で示され、緑はソフトクリームマシンが稼働中の店、赤は故障中の店だ。
各店が緑か赤か調べるため、 ザヒドは30分おきにサンデー(ソフトクリームを使ったメニュー)の注文を試みるボットを作成した。注文がうまくいけばソフトクリームマシンが稼働中だとみなされ、その店は緑で表示される。
このアイデアは、ベルリンのマクドナルドへ行ったザヒドが、ソフトクリームマシンが稼働中かどうかを知る手段がなかったためにマックフルーリーを味わえなかったという、実りのない旅行体験から生まれた。
「この時、私にできることが何かあるに違いないと感じた」と、ザヒドはThe Vergeのインタビューで語っている。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ソフトクリームマシンがよく故障する最も多い理由は、バクテリアの繁殖を抑えるため、毎晩熱洗浄を行うことにあるという。そして洗浄の前にはマシンを11のプロセスで分解しなければならない。
McBrokenには公開から20分で1万人を超える訪問者があり、サイトがダウンしたとザヒドは語った。彼はジョークのつもりでだったので、人々の興味をひきつけたことに驚いたという。
ザヒドはドイツ在住だが、次は「マクドナルドの中心地であるアメリカで」と考えていた。そして今、アメリカでもMcBrokenが閲覧可能だ。
マクドナルドはこのサイトを認めているようで、副社長がこのようにツイートしている。
「本当のマクドナルドファンだけが、皆がおいしいソフトクリームを食べられるように、このようなことをしてくれる」
この問題の解決を試みた人物は、ザヒドだけではない。2017年には、ライナ・マクラウド(Raina McLeod)が、ソフトクリームマシンの稼働状況をユーザーが更新するアプリ「Ice Check」を作成した。
マクドナルドのフランチャイズオーナーも、度々起きる問題に対処するため動き出している。マクドナルドのフランチャイズオーナーとナショナル・サプライ・リーダーシップ・カウンシル(National Supply Leadership Council)の設備チームは10月8日、マシンの信頼性に焦点を当てた取り組みを発表した。
McBrokenは、こちらから閲覧できる。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)