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ソニー好決算「上方修正」。その強みはこの1枚のスライドでわかる

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ソニーがコロナ禍の中間決算でも好調だ。

10月28日に発表した2021年3月期の2Q決算では、2020年度の業績見通しを8月時点から大幅に上方修正。最終利益を57%上方修正し、8000億円(8月時点から+2900億円)、本業の儲けにあたる営業利益でも7000億円(同+800億円)になるとの見通しを公表した。

世界を飲み込んだコロナの荒波のなかで、ソニーの何がそこまで好調なのかは、見ておく価値がある。

決算資料のなかで、1枚だけスライドを選ぶとすれば、見るべきは「いまのソニーは何で儲けている会社か」がわかるこのスライドだ。

2Q決算で公表されたセグメント別業績見通し

2Q決算で公表されたセグメント別業績見通しに、売上高1兆円以上(赤色)、営業利益1000億円以上(青色)で下線を引いた。

出典:ソニー

コロナショック時代のソニーは、端的に言えば、「エンタメ(ゲーム、音楽)と金融で稼ぐ企業」になった。

特にゲームセグメントは、2020年度決算を見ていく上で、最も重要なキーだ。

まず、11月12日に発売を控えたPlayStation 5(PS5)がある。2019年実績に比べて売り上げも営業利益も大きく伸長しているのは、これがあるためだ。

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11月12日発売のPS5。

出典:ソニー・インタラクティブエンタテインメント

また、隠れた「ゲームの貢献」としては。音楽セグメントも見逃せない。

ソニーにおけるスマホゲームの収益は、音楽セグメントに含まれる。ソニーのスマホゲームは、コロナ禍の2Qに大きくのびている。対前四半期で売り上げが約1.7倍の約430億円、その差は171億円増だ。このかなりの割合が、人気作である「Fate/Grand Order(いわゆるFGO)」によるヒットだと考えられる。

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Mobile Gamingの行が、スマホゲームの売り上げにあたる部分。1Qから2Qにかけて、大きく伸長していることがわかる。

出典:ソニー

音楽セグメントには、ほかにも好要因がある。

いま、巷では劇場版『鬼滅の刃』が国内史上最速ペースの興行収入で大ヒットしているが、配給は東宝・アニプレックス。アニプレックスは、ソニー・ミュージックの100%子会社だ。

10月16日封切りの劇場版『鬼滅の刃』の関連収入がどこまでのびるのかは、今後の決算でも注目していく必要がある。

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撮影:大塚淳史

ソニーの主力事業イメージセンサーへのダメージは大きい

一方で、傷んでいるセグメントのはイメージセンサー事業(I&SS事業)だ。8月時点の悲観的な見積もりを、さらに下回る営業利益予想810億円(8月時点から約38%減)としてきた。

2019年度はゲームセグメントと同じくらいの営業利益を生み出していた分野だったことを考えると、影響の大きさがわかる。

この分野は、いまやデジタルカメラが占める割合はさほど大きくない。ソニーが「モバイル機器向けイメージセンサーの減収により、8月時点の見通しを下回る見込み」と発表しているように、スマートフォン分野の部材供給の見通しが想定より悪化している。これには、米政府がファーウェイへの輸出規制を強めていることが大きく影響しているという。

なお、参考までに、2019年度通期決算のセグメント別資料を最後に掲載しておく。その構成比をみると、今の時代の変化が現れていることが一目瞭然にわかる。

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出典:ソニー

(文・伊藤有

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