左から、ジェフ・ベゾス、ティム・クック、マーク・ザッカーバーグ、サンダー・ピチャイ。
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- アップル、アルファベット、アマゾン、フェイスブックは10月29日に四半期決算報告を行った。
- これらの4社は、マイクロソフトと合わせて、S&P500の中で最も価値のある5つの上場企業だ。
- 4社は、パンデミックでオンラインビジネスが成長したため、前四半期の勢いを維持している。
- グーグルとアマゾンはウォール街の予想を大きく上回り、フェイスブックとアップルはわずかに上回った。
- これらのテクノロジー企業は、市場での優位性についてアメリカの議会や規制当局から、これまでにないほどの厳しい調査を受けている。
アルファベット(Alphabet)
グーグル(Google)の親会社であるアルファベット(Alphabet)の売上は461億7000万ドルで、前年比で約14%増加した。 収益はウォール街の予想を上回り、CEOのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)が「広がっていくオンライン環境と一致する強力な四半期」と呼んだものを締めくくった。検索の巨人の株価は、発表後の時間外取引で少なくとも5%急上昇した。
- 売り上げ:461億7000万ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は428億8000万ドル)
- 1株当たり利益(EPS、GAAP):16.40ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は11.21ドル)
- 純利益:112億5000万ドル
- Google Cloudの売り上げ:34億4000万ドル
- YouTubeの広告売り上げ:50億3000万ドル
フェイスブック(Facebook)
フェイスブック(Facebook)は緩やかな成長を報告した。アクティブ・ユーザー数はウォール街の予想を上回り、売り上げは前年比22%増だった。しかし、アメリカとカナダの1日のアクティブ・ユーザー数と月間アクティブ・ユーザー数は第2四半期以降わずかに減少した。これはパンデミック中の閲覧行動の変化に起因している。フェイスブックの株価は29日の取引終了後にわずかに下落した。
- 売り上げ:214億7000万ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は198億2000万ドル)
- 1株当たり利益(EPS、GAAP):2.71ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は1.91ドル)
- 1日のアクティブ・ユーザー:18億2000万人(FactSetが調査したアナリスト予測は17億9000万人)
- 月間アクティブユーザー:27億4000万人(FactSetが調査したアナリスト予測は25億人)
アップル(Apple)
アップル(Apple)は、ウォール街の予想をわずかに上回った。これは、今四半期中の同社の売り上げの59%を占める海外売上高に支えられたものだ。iPhoneの売り上げが引き続いて減少したため、株価は発表の後の時間外取引で下落した。同社のiPhone12は、買い替え需要を喚起してiPhone事業の成長を取り戻すことが期待されているが、今年は例年より遅れて発売されたため、販売数は来四半期まで発表されない。
- 売り上げ:647億ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は637億ドル)
- 1株当たり利益(EPS、GAAP):0.73ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は0.70ドル)
- iPhoneの売り上げ:264億ドル
- サービス関連の売り上げ:145億ドル
- ウェアラブル・デバイスの売り上げ:78億ドル
アマゾン(Amazon)
アマゾン(Amazon)はウォール街の予想を覆し、961億ドルを売り上げ、37%の成長を達成した。アマゾンの株価は時間外取引で2%上昇した。アマゾンの収益増には、この四半期の売り上げが前年同期比29%増の116億ドルだったAmazon Web Servicesが貢献している。
- 売り上げ:961億ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は927億ドル)
- 1株当たり利益(EPS、GAAP):12.37ドル(Yahoo!ファイナンスが調査したアナリスト予測は7.41ドル)
- Amazon Web Serviceの売り上げ:116億ドル
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)