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選挙人団って何? 米大統領選、一般投票が終わって次の大統領が決まるまでの流れ

投票用紙

選挙人による投票(2016年12月19日)。

Jonathan Ernst/Reuters

11月3日(現地時間)、アメリカで大統領選の一般投票が行われる。

アメリカでは有権者が直接、大統領を選ぶわけではない。

その代わり、それぞれの州が選挙人を選ぶ。選挙人は州選出の下院議員と上院議員の数の合計に等しい。

メイン州とネブラスカ州以外の全ての州は、勝者総取り方式で選挙人票を割り当てる。 つまり、一般投票で最も多い票を集めた候補が、その州の選挙人票を全て獲得する。

この制度があるために、一般投票で勝った候補が選挙人による投票で負けた大統領選がこれまでに何度かあり —— 2000年や2016年の大統領選もそうだ —— 選挙人団という制度は根本的に非民主的で、有権者の権利を奪うものだとの批判を招いた。

今後のタイムラインを見ていこう。

期日前投票

期日前投票を見守る係員(2020年6月29日、テキサス州ヒューストン)。

(AP Photo/David J. Phillip)

11月3日:それぞれの州が選挙人を任命

連邦法上、州は選挙人団に送る選挙人を11月の第1月曜日の次の火曜日に任命しなければならない。

今日、選挙人票をどう割り当てるか決めるために全ての州が一般投票を実施しているが、これは合衆国憲法や連邦法上、義務付けられているものではない。

近年では、テレビ局や通信社などが出口調査などのデータや入手した選挙結果をもとに、一般投票の日の夜に勝敗を報じている。

だが、一般投票の日の夜に大統領選の結果が確定することはない。アメリカでは全ての州で、きちんと集計してから結果を認定するために、州法が数日もしくは数週間を確保している

2020年の大統領選では郵便投票(投票所で投じられた票を集計するより時間がかかる)の増加が見込まれるため、一般投票の日の夜に勝利宣言できるだけの十分な結果が得られない可能性もある

集計作業の中で、選挙委員会(通常、郡の選挙管理人で構成される)は、投票所で投じられた票だけでなく、不在者投票、郵便投票、暫定投票、在外投票なども集計する。

票の集計プロセスは、どの票をカウントすべきか、法的な申し立てを最も受けやすい部分だ。特にトランプ陣営は、郵便投票を無効にするために、到着が遅い、消印がないなどと異議を申し立てる可能性を示唆している。

それぞれの郡で集計が終わると、現地の選挙管理人がそれぞれの郡の結果を認定し、それぞれの州の知事が州全体の結果を認定する。知事はその後、選挙結果のコピーと州の選挙人の候補者名簿を国立公文書記録管理局に送る。

12月8日:「避難港」の期日

選挙人による投票の6日前が「避難港(safe harbor)」の期日だ。州はこの日までに選挙結果を認定しなければならない

12月14日:選挙人による投票

12月の第2水曜日の次の月曜日に、全米50州およびコロンビア特別区(ワシントンD.C.)の選挙人は正式に大統領および副大統領に投票する。

選挙人団は投票結果の証明書を州の選挙管理人のトップ(大半の州でそれは州務長官)と国立公文書記録管理局、上院議長に送る。

1月6日午後1時:開票結果が確定

副大統領が上下両院合同会議で全米50州およびワシントンD.C.の選挙人の投票結果の証明書をアルファベット順に読み上げ、集計する。

議員から異議がなければ、次の大統領および副大統領が正式に決定する。

1月20日正午:大統領就任

大統領および副大統領が宣誓、正式に就任する。

[原文:How the electoral college works and how the president will be selected this year

(翻訳、編集:山口佳美)

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