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スコットランド独立支持派が優勢に…無党派層はジョンソン首相に不満

ジョンソン首相

イギリスのボリス・ジョンソン首相。

Getty

  • 新しい国民投票の見通しに関する新しい世論調査によると、スコットランドでのボリス・ジョンソン首相の不人気が、有権者をスコットランドの独立に駆り立ているようだ。
  • 無党派層の多くは、ボリス・ジョンソン首相が自国の指導者であることは、独立することの説得力のある理由であると述べている。
  • ジョンソン首相は、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相に対して独立住民投票の実施を拒否し続けている。
  • しかし、独立への支持が増え続ければ、住民投票を拒否することが困難になるかもしれない。

スコットランドでボリス・ジョンソン首相が人気を失ったことで、気まぐれな有権者はスコットランド独立を支持するようになっていることが、住民投票に関する新たな世論調査で明らかになった。この住民投票は、独立に反対する勢力にとっては厳しい状況を示している。

世論調査会社のJLパートナーズがスコットランドの有権者を対象に実施した調査によると、浮動票とみられる無党派層の間で最も説得力のある独立の理由は、「ボリス・ジョンソンは望ましいリーダーではない」というものだった。これには有権者の79%が賛成しており、他の独立の理由より説得力があることがわかった。

スコットランドの意識調査

JL Partners

1016人の有権者を対象にしたこの調査は9月に実施され、ポリティコによって報じられた。その結果は、56%がスコットランドの独立を支持、44%が反対で、独立への支持が高まっているように見える。

他の世論調査でも、過半数が独立を支持していることが示されている。例えば、10月初めに発表されたイプソス・モリの世論調査では、独立に賛成する有権者は58%、反対は42%だった

この調査は、スコットランドでのボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相の人気の欠如が、独立への支持を押し上げているのではないかという懸念を呼び起こす可能性がある。

回答者の80%が、ボリス・ジョンソンは首相としてのよくないと答えたのに対し、よいを応えたのは18%だった。これとは対照的に、ニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)がスコットランド自治政府の首相として活躍していると答えた有権者は全体で73%にのぼり、活躍していないと答えたのは25%だった。

ジョンソン首相は2020年に入って記者団に、2014年の独立を拒否した国民投票は「一世代に一度の出来事」であると同意して行われたと語り、新たな独立の是非を問う国民投票の実施を拒み続けている。

しかし、独立への支持が増え続けたなら、スタージョンの国民投票実施の要請を否定することは困難になるだろう。

ジョンソン首相は2020年に入って記者団に、2014年の独立を拒否した国民投票は「一世代に一度の出来事」であると同意して行われたと語り、新たな独立の是非を問う国民投票の実施を拒み続けている。

しかし、独立への支持が増え続けたなら、ニコラ・スタージョンの国民投票実施の要請を否定することは困難になるだろう。

スタージョンのスコットランド国民党(SNP)は、2021年のスコットランド議会選挙でも過半数を獲得する見通しで、世論調査で順調にリードを伸ばしている。このことも、再度国民投票を行うことを国に認めさせる圧力になる。

イギリス政府は、スコットランド独立への支持の高まりを懸念している。

マイケル・ゴーヴ(Michael Gove)内閣府担当大臣は、スコットランドの独立を求める議論に対抗するために、広報の専門家のチームを編成したという。

サンデー・タイムズ紙によると、政府の報道担当官2人以上がSNPの広報に対抗するためにフルタイムで働き、外部の専門家も雇用される可能性があるという。

[原文:Boris Johnson's unpopularity in Scotland is driving voters to back independence from the UK

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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