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"サプライズ"ではない? トランプ大統領「率直に言って、我々は選挙に勝利した」と誤った主張をする

トランプ

2020年11月4日、ホワイトハウス。

REUTERS/Carlos Barria

アメリカのトランプ大統領は11月4日(現地時間)、大統領選の一般投票で自身が勝ったと誤った主張をした。誰が勝ったのか、結果はまだ出ていない。

「我々はこの選挙に勝つ準備をしてきた」とトランプ大統領はホワイトハウスで深夜に行われた会見で語った。

「率直に言って、我々は選挙に勝利した」

そう発言した上で、大統領は何の根拠も示さず「これは我々の国に対する詐欺だ」と付け加えた。

トランプ大統領は自らが"勝者"だと宣言したものの、現地時間(EST)11月4日午前2時30分現在、選挙結果はまだ出揃っていない。大統領は最高裁に提訴する意向も示したが、なぜ提訴するのか、その理由ははっきりしない。

ちなみに、ペンス副大統領は「我々は勝利への道を歩んでいる」と述べ、トランプ大統領には同調しなかった。

複数の州でまだ集計作業が続いていて、法的にも全ての州が票を集計するための時間をまだ持っている。

アメリカでは有権者が直接、大統領を選ぶわけではない。その代わり、それぞれの州が州選出の下院議員と上院議員の数の合計に等しい選挙人を選ぶ。

今回の大統領選では、州はいわゆる「避難港(safe harbor)」の期日にあたる12月8日までに選挙結果を認定しなければならない。12月14日には、全米50州およびコロンビア特別区(ワシントンD.C.)の選挙人が正式に大統領候補および副大統領候補に投票する。

トランプ大統領はこれまでも、選挙プロセスの公正性を疑い、新型コロナウイルスの感染が広がる中、郵送投票の増加は不正投票の横行や「いかさまの」選挙結果につながると、根拠なく主張してきた。

また、選挙結果はその日の夜に決まるべきだとも大統領は主張している。だが、そのような形で選挙結果が確定することはない。有権者が投票所に行った後、票の集計に数日または数週間かかるのは、通常のプロセスの一部だ

だが、Business Insiderでも以前報じたように、今回の選挙でアメリカ国民が何日も待たされることはなさそうだ。主な激戦州10のうち7つの州(アリゾナ州、フロリダ州、ジョージア州、アイオワ州、オハイオ州、ノースカロライナ州、テキサス州)で、11月3日またはそれ以前から選挙管理人が票の集計を始めることが許されている。

トランプ大統領の誤った"勝利宣言"は、サプライズでもない。大統領はこれまでも繰り返し、平和的な政権移譲を約束することを拒否していて、9月には「何が起こるか様子を見なければならない。こうした票を止めてしまえば、非常に平和的な…… 率直に言って、移譲ではなく継続となるだろう」と発言した。

大統領選を目前に控えた週末には、自身が11月3日の一般投票で「優勢」ならトランプ大統領はその日の夜のうちに勝利宣言をする計画だとアクシオス(Axios)が報じた

ところが大統領は1日夜、時期尚早な勝利宣言を否定するコメントを出した。ただ、「選挙の後に票を回収できるというのは、とんでもないことだと思う。選挙が終わった後に長い間、州が票を集計できるというのはとんでもないことだ」とも付け加えた

その上で「投票日の夜に選挙結果を知ることができないのはひどいことだ」と述べ、"選挙結果が投票日の夜に確定することはない"という事実を再び無視した。

[原文:Trump falsely claims he won the 2020 presidential election: 'Frankly, we did win this election'

(翻訳、編集:山口佳美)

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