テスラのイーロン・マスクCEO。
Win McNamee/Getty Images
- テスラはモデル3の生産を拡大した時期に、あと1カ月で倒産するところだったと、イーロン・マスクCEOがツイートした。
- マスクは、テスラで最も安価なモデル3の製造プロセスを「長期間、極度のストレスと苦痛が続いた。それは製造と物流の地獄」だったと述べた。
- テスラは2008年にも、あと3日で倒産するところまで追い込まれていた。マスクは「失敗すると思いながら」全財産をつぎ込んだという。その時は土壇場の出資で救われたと彼は語った。
電気自動車メーカーのテスラは、2017年から2019年までモデル3の製造を開始してかろうじて生き延びたと、イーロン・マスク(Elon Musk)CEOが2020年11月3日にツイッター(Twitter)に投稿した。
一時期はあと1カ月で倒産するところだったと、マスクは述べた。問題が発生したのは、2017年半ばから2019年半ばにかけて同社が最安値のモデル3の量産に向けて動いているときだった。マスクは、この時期を「製造と流通の地獄」だったと表現した。
倒産まであと1カ月だった。モデル3の生産過程は、2017年半ばから2019年半ばまでの間、極度のストレスと苦痛が続いた。製造と物流の地獄。
モデル3の生産が思うように進まず、テスラはこれを3万5000ドルで販売して利益を上げることに苦労した。同社は、四半期連続で利益を出すことが難しくなり、投資家たちを心配させていた。
マスクによると、テスラは2008年にあと3日で倒産するところだったが、クリスマスイブの「最後の1時間」に4000万ドルの資金を調達して生き延びた。マスクは、2008年に電気自動車のスタートアップが資金を調達するのは「非常に難しい」ことであり、当時は「失敗すると思いながら」も全資金を投じていたと述べた。同社は従業員の18%を解雇しなければならなかった。
当時、彼は自宅を所有しておらず、家賃を支払うために友人からお金を借りなければならなかったとツイートし、「だが、そうするか、テスラが死ぬか、どちらかだった」と付け加えた。
この時の4000万ドルがテスラの2019年6月までの道を作ったと、マスクは語った。同社はまた、2009年にメルセデス・ベンツで知られるダイムラー社からテスラ株の10%と引き換えに5000万ドルの出資を受けたことで支えられた。
テスラは10月21日、アナリストの予想を超える過去最高益を発表した。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)