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コロナ禍の自粛生活で菓子類を購入する人が増える中、チョコレート大手ハーシー(Hershey)は11月6日(現地時間)の決算発表で、7~9月期の売り上げが大幅に伸びたと発表した。
ハーシーのお菓子作りの材料 —— ピーナッツバターやシロップ、チョコレートチップ、ココアパウダーなど —— の北米での売り上げは、15.7%増だった。
新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)が始まって以来、コーヒーショップが休業し、人々が自宅で楽しめる何かを模索する中、自宅でのお菓子作りがブームとなっている。その結果、ハーシーキス(Hershey's Kisses)やリーシーズ(Reese's)といったブランドを所有しているハーシーの売り上げも伸びた。
ハーシーの塩味スナックの売り上げも前の年の同じ時期に比べて11.8%、チョコレートの売り上げも10%近く伸びた。
同社はまた、ハロウィーンの販売促進を早めにスタートさせたことが成功につながったとしている。子どもや親たちが10月31日より前に、より多くのトゥイズラー(Twizzler)やジョリー・ランチャー(Jolly Rancher)、リーシーズ・ピーナッツバターカップ(Reese's Peanut Butter Cup)をオンラインで購入したという。
一方、ガムやミントといったハーシーの清涼菓子の売り上げは19.2%減だった。「ソーシャル・ディスタンスのおかげで、口臭対策のニーズが低下した」ためだと同社は話している。
同社の7~9月期の調整後営業利益は、前年比13.9%増の5億4330万ドル(約562億6600万円)だった。
ただ、アメリカとカナダの売り上げを除くハーシーの国際部門の純利益は、3分の1以上減った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で、店舗が一時休業したり、公共交通機関の利用が制限された影響だという。
空の旅の減少も業績に影響を及ぼしたと、ハーシーは話している。
(翻訳、編集:山口佳美)