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ヴァージン・ハイパーループ、高速輸送システムの有人試験走行を実施

試運転に乗るヴァージン・ハイパーループの幹部社員。

試運転に乗車したヴァージン・ハイパーループの幹部社員。

VIRGIN HYPERLOOP/Handout via REUTERS

  • ヴァージン・ハイパーループは11月8日、高速ポッド・システムで初めて乗客を乗せて運行した。
  • ​ハイパーループ・ポッドは、ネバダ州の砂漠にある実験施設「DevLoop」で最高時速172kmを記録し、15秒かけて500メートルを走行した。
  • ​​ヴァージン・ハイパーループの幹部2人は、「ペガサス」 と呼ばれる2人乗りのポッドで旅をした最初の人物になった。
  • ヴァージンによると、今回の実験用ポッドは、最大28人の乗客を運ぶことを目指している実際のポッドとは設計が大きく異なるという。

​ヴァージン・ハイパーループ(​Virgin Hyperloop)は11月8日(現地時間)、高速浮揚式輸送システム「ハイパーループ」で初の有人試験運行を成功させた。

2人の乗客(同社の幹部)を乗せ、​ハイパーループ・ポッドは真空に近いチューブの中を6.25秒で時速160kmに到達した。ポッドは、ヴァージンがこれまで無人でのテストを400回以上行ってきたネバダ州ラスベガス郊外の500mのテストコース「DevLoop」を15秒で通過した。この未来的な乗り物は、車体を磁気で走路の上に浮上させ、真空の管の中で前方に推し進める仕組みだ。

​ヴァージン・ハイパーループ社は、空中浮遊ポッドを走らせる真空チューブのネットワークを構築し、時速960kmの速度で乗客を運ぶことを計画している。

ロイターによると、それが完成すると、ニューヨークとワシントンをわずか30分で結び、その速さはジェット旅客機の2倍、高速鉄道の4倍になるという。

今回は、​ヴァージン・ハイパーループの最高技術責任者で共同設立者のジョシュ・ジーゲル(Josh Giegel)と乗客体験責任者のサラ・ルチアン(Sara Luchian)が、シートベルト、革張りのシート、小さな窓を備えた2人乗りのExperimental-Pod-2(XP-2)に乗った。

​ヴァージン・ハイパーループは、次の段階の広大なテスト施設の設置場所としてウェストバージニア州を選んだ。

​ヴァージン・ハイパーループは、次の段階の広大なテスト施設の場所としてウェストバージニア州を選んだ。

Virgin Hyperloop

ニューヨーク・タイムズに対し、ジーゲルは今回の旅が「スポーツカーで加速するのとあまり変わらないと感じた」と述べ、ルチアンは「思ったよりもずっとスムーズだった」と述べた。

ヴァージンはリリースで「この2人乗りのXP-2は、乗客が実際にハイパーループで安全に移動できることを実証するために作られた」と述べている。

ヴァージン・ハイパーループのシステムは、テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)CEO が2013年に提案したポッドによる高速輸送というコンセプトに由来している。マスクはさらに、彼が提案した「ループ」、そして「ハイパーループ」輸送システムのためにトンネルを掘る会社、ザ・ボーリング・カンパニー(The Boring Company)を立ち上げている。

ヴァージン・ハイパーループは2014年にハイパーループ・テクノロジーズ(Hyperloop Technologies)として設立されたが、2017年にヴァージン・グループの総帥リチャード・ブランソン(Richard Branson)が取締役に就任して社名を変更した。それ​以前はハイパーループ・ワン(Hyperloop One)とも呼ばれていた。

​同社は2020年10月、同社の超高速輸送システムをテストするために、ウェストバージニア州に5億ドルの施設を建設すると発表した

[原文:Virgin Hyperloop completed the first passenger ride in its levitating transport system, reaching speeds faster than 100 mph

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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