「週休3・4日制」で社員のフリーランス化が進む? 企業が優秀人材をつなぎ止める唯一の方法【音声付・入山章栄】

経営理論でイシューを語ろう

撮影:今村拓馬、イラスト:Singleline/Shutterstock

今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても、平易に読み通せます。

先ごろ、みずほフィナンシャルグループが週休3・4日制を導入することを発表しました。このような動きが他社にも広がっていくとすると、私たちの働き方や会社のあり方はどのように変わっていくのでしょうか?

【音声版の試聴はこちら】(再生時間:9分59秒)※クリックすると音声が流れます


5割が「基本給が減っても週休3・4日制を利用したい」

こんにちは、入山章栄です。

2020年10月、みずほフィナンシャルグループ(FG)が週休3・4日制度を導入するという発表がありました。日本の金融大手では初ですよね。Business Insider Japanの横山耕太郎さんは、このニュースに関連した記事を書くにあたり、いろいろな調査をしました。すると、とても興味深い結果が出てきたようです。

横山さんの声

(出所)Business Insider Japan「『週休3・4日制』緊急アンケート」調査期間2020年10月7日〜11月5日、回答者は10〜60代のBusiness Insider Japan読者278人、インターネットで実施。

これは面白い結果ですよね。以前だったら、「休みが増えたとしても収入が減るのは困る」という人が大半だったと思います。それが「収入が減ってもいいから、ゆとりのある働き方をしたい」という人が半数を占めるまでになった

これはおそらく私たちの価値観が、特にこのコロナを経験して大きく変わってきたことの表れかもしれませんね。

週休3・4日制になると会社員のフリーランス化が進む?

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