吃音、妻子の死…苦悩もさらけ出すバイデンは、分断の時代に求められる「弱さのリーダーシップ」

ジョー・バイデン

REUTERS/Brian Snyder

  • 「弱さ」はあらゆるリーダーにとって大切な要素だ。
  • 著名な社会学者でありリーダーシップの専門家でもあるブレネー・ブラウンは、バイデン次期大統領のリーダーシップの特徴は「弱さ」だと語る。
  • バイデンはトランプ大統領と違い、自分の弱さや悩みについて隠し立てせず、意見が異なる人とも話し合おうとする、とブラウンは指摘する。

バイデン次期大統領のリーダーとしての大きな強みは、その「弱さ」だ。

ブレネー・ブラウン

社会学者のブレネー・ブラウンは、ピクサーからIBMまでさまざまな企業におけるコンサルティング経験も持つ。

Joe Scarnici/Getty Images

そう語るのは、TED Talkで再生回数が5000万を超える動画「傷つく心の力」でも知られるブレネー・ブラウンだ。

ブラウンはヒューストン大学のソーシャルワークの研究者、リーダーシップ論の専門家であり、『Daring Greatly(邦訳:本当の勇気は「弱さ」を認めること)』『Rising Strong(邦訳:立て直す力)』などのベストセラー著書でもある。

「今は、難しい会話のしかたを知っているリーダーが求められています」とブラウンは言う。

「不確実な状況に立ち向かっていける人。厳しいことを言うことからも言われることからも逃げない人。効果的かつ生産的に弱さを見せられる人です」

「リーダー」と聞いて、「弱さ」を連想することはまずないだろう。従来、「リーダー」はどちらかというと「はっきりものを言う」とか「競争に勝つ」など、「男らしい」特徴と結び付けられてきたからだ。

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