新型コロナの"陰性証明"が約2万円~で買える? 世界各地にブラックマーケットが出現、逮捕者も

検査

REUTERS/Jon Nazca

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続く中、偽の"陰性証明"を求めて、新たに出現したブラックマーケットを頼る人々がいる。

フランスの首都パリにあるシャルル・ド・ゴール空港では9月、新型コロナウイルスの検査で"陰性"を証明するために偽造されたデジタル証明書を販売したとして7人グループが逮捕されたと、AP通信が11月上旬に報じた。このグループの存在は、フランスからエチオピアに向かうある旅行客をきっかけとした捜査から浮上した。この旅行客は新型コロナウイルスの検査で"陰性"だったとする、偽のデジタル証明書を持っていたと報じられている。

パリのこのグループは、偽の証明書を1通180~360ドル(約1万9000~3万8000円)で販売していたという。

別のケースでは、ブラジルの旅行者グループが10月下旬、複数の島々からなるフェルナンド・デ・ノローニャに行くため、偽造された"陰性"の検査結果を持っていたことが分かったとAP通信が報じている。

グループは偽の検査結果を購入したのではなく、自分たちの検査結果を改ざんした罪に問われている。

同様のケースはまだまだある。イギリスでは、複数の男性が旅行をするために友人の検査結果を改ざんしたことがあるとLancashire Telegraphに語った。「他人の陰性結果を手に入れたら、名前と誕生日を自分のものに変えるだけ。検査日も必要な条件に合わせて入力できる」とある男性は匿名で語った。「Eメールをダウンロードして、変更してから印刷する」という。

新型コロナウイルスの新規感染者と死亡者の数は世界中で増え続けている。世界保健機関(WHO)によると、北米とヨーロッパでここ数カ月、再び感染が急拡大しているという。11月12日現在、世界全体で5100万人以上が新型コロナウイルスに感染し、120万人以上が死亡している。

[原文:A global black market for negative COVID-19 test results has emerged, with fakes starting around $200

(翻訳、編集:山口佳美)

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