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スペースXの衛星インターネット…アンテナは積雪や強風に耐え、低温では速度が上がると匿名ユーザーが報告

NASA TVに出演中のスペースX社のイーロン・マスクCEO。フロリダ州のケネディ宇宙センターで。

NASA TVに出演中のスペースX社のイーロン・マスクCEO。フロリダ州のケネディ宇宙センターで。

Saul Martinez/Getty Images

  • スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」のユーザーたちは、Redditのコミュニティに、積雪や強風の際の通信速度に感心したことを投稿している。
  • ​あるユーザーは、低い気温の中で175Mbpsに達したと報告しており、これは想定よりも20Mbps速い。
  • ​スターリンクのアンテナは、風速77m/sのリーフブロワーの風にも耐えた。
  • ​「棒についたUFO」と呼ばれるアンテナは、その上の雪を溶かすほど熱くなる。​しかし、ユーザーの中には、雪が積もると速度が落ちると言う人もいた。

スペースX(SpaceX)の衛星インターネットサービス 「スターリンク(Starlink)」は、強風、積雪、氷点下の中でも175Mbpsの高速通信が可能だ。

スペースXの「Better Than Nothing Beta(ないよりはましなベータ)」テストのユーザーがRedditのスターリンクコミュニティに投稿した写真やビデオによると、スターリンクの受信端末は過酷な環境の中でも作動して、場合によってはさらに速くなるようだ。

棒についたUFO(UFO on a stick)」と呼ばれるアンテナは、三脚とWiFiルーターとともにキットに同梱されており、価格は499ドル。月額利用料は99ドルだ。

スペースXは10月26日のメールで、900基近い衛星によるインターネットサービスのパブリックベータテストでは、ダウンロード速度が50Mbpsから150Mbpsになると予想していると述べていた。

11月初めにユーザーが報告したところによると、スターリンクのインターネットサービスは、雨や風の影響をあまり受けないようだ。

​ユーザーはキットを受け取ると同時にスペースXと秘密保持契約を結んでいるため、身元を明かすことはできないという。

氷点下でもアンテナの雪は溶ける

アメリカ北部に住んでいるあるユーザーはBusiness Insiderに、スターリンクの通信速度は、低い気温(摂氏マイナス11度) の時に約20Mbps速いと言い、​「今朝のダウンロード速度は平均175Mbpsだったが、以前は150から160Mbpsだった」と述べた。

Redditのスターリンクコミュニティの投稿をまとめたところ、11月に速度を報告したユーザーのほとんどは150Mbpsを超えたと述べている。

​これまでで最も速いダウンロード速度は、シアトルで記録された208.63 Mbpsだ。

アンテナの上の雪が溶けている。

アンテナの上の雪が溶けている。匿名のユーザーによる投稿。

Anonymous

あるユーザーは、アンテナの表面が摂氏0度から4.5度の範囲であることを示す、6枚の画像を投稿した。これは、アンテナが積もった雪を溶かすことを意味する。

周囲が摂氏マイナス6度でアンテナが同4度であることを示す画像。匿名のユーザーの投稿。

周囲が摂氏マイナス6度でアンテナが同4度であることを示す画像。匿名のユーザーの投稿。

Anonymous

別の投稿者は、スターリンクの受信端末を屋根に設置して外気温を測定するビデオを投稿した。温度計は屋根の上は摂氏マイナス4度、アンテナに向けると摂氏4度を示し、アンテナが「雪を溶かすのに十分なほど暖まっている」と投稿者は述べている。

そのユーザーは11日、BusinessInsiderに対し、家のネットワーク上にラップトップ6台、スマートフォン6台、Xbox3台、タブレット2台、PC1台などの数十台のデバイスがあるが、雪が降り始めてからも速度は変化していないと述べた。

しかし、アンテナの上に大雪が積もると、通信速度が遅くなるという報告もある。

​同じくアメリカ北部に住むあるユーザーは、猛吹雪が来る前に、屋外のテーブルの上にスターリンクの端末を置いた。その後、​積雪は約1時間で約8cmに達し、スターリンクのアプリは「接続不良」になったと報告している。

この​ユーザーがBusiness Insiderに語ったところによると、ダウンロード速度は20Mbpsから30Mbps、アップロード速度は3Mbpsから4Mbpsに落ちたという。

​「(雪が)激しく降ってアンテナの上に積もり、風が吹いている時には、確かに速度が遅くなったが、弱まるとするとすぐに回復した。ダウンロードは平均100Mbps、アップロードは平均15Mbpsだった」

雪の中の受信端末。Redditユーザーが撮影。

雪の中の受信端末。Redditユーザーが撮影。

Reddit user

​そして、「今のところ、選択肢のない辺ぴな場所に住む人々にとっては夢のようなサービスになるだろう」と付け加えた。

この​ユーザーは端末を屋根に取り付けたいとRedditに投稿したが、モンタナの風に耐えられるかどうかはわからないと述べた。

風速77m/sの風にも耐える

​スターリンクのアンテナが強風に耐えるのかという懸念に対して、あるユーザーは究極のテストを行った。リーフブロアーで風速77m/sの風を送ったのだ。​

実験の前後に行なった速度テストによると、ダウンロード速度は110Mbpsから120Mbpsの間にとどまった。この​ユーザーは、端末は風が吹いている場合、衛星の位置を合わせるように自動的に調整されることに気がついたという。

​4つのレポートはいずれも、イーロン・マスクの会社がサービスのテストを始めたアメリカ北部とカナダ南部からのものだ。

2019年10月、スペースXはテキサス州でスターリンクによるインターネット接続サービスを提供することに合意した。2021年の初めに45世帯に衛星インターネットを提供し、その後さらに90世帯に提供する予定になっている。アメリカの南部で提供されるのは初めてのことだ。

[原文:SpaceX's Starlink satellite-internet service provides rapid speeds of 175 Mbps in freezing temperatures, high winds and deep snow, users report

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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