「あなたは私たちの子ではない」31歳で“特別養子縁組”を知らされた女性の葛藤

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生後2年で、育ての親の家での生活が始まった頃の写真。

提供:長谷部さちこさん

「両親から『あなたは私たちの子供ではない』と言われた時は、頭が真っ白になりました」 —— 。

31歳の時、両親から養子であることを告白された長谷部さちこさん(34)。

長谷部さんは2歳の時、血のつながらない育ての親の家庭に迎えられた。その後、特別養子縁組が成立し、戸籍上でも親子になった。

そして、31歳になるまでは、自分が養子であるとは全く疑わずに生きてきたという。

現在では年間約600件が成立している特別養子縁組。制度が始まったのは1988年で、1986年生まれの長谷部さんは、制度が始まった当初の当事者だ。

養子である事実を知ってから3年。長谷部さんは、戸籍をさかのぼることで、生みの親を探しながら、養子としてどう生きていくべきなのか考え続けてきたという。

特別養子縁組:生みの親との法的な親子関係を解消し、実の子と同じ親子関係を結ぶ制度。普通養子縁組では、戸籍上「養子」「養女」となり、生みの親とも法的な親子関係は残る点などが異なる。予期していなかった妊娠や、子どもを育てられない状況の親から、子どもを守ることなどを目的としている。親と子どものマッチングは児童相談所や、民間のあっせん事業者が行っている。

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