撮影:今村拓馬、イラスト:Singleline/Shutterstock
今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『 世界標準の経営理論 』。ただし、本連載はこの本がなくても、平易に読み通せます。
11月22日は「いい夫婦の日」。取材中にご家族の話題に触れることも多い入山先生に「パートナーシップのあり方」について伺おうと思ったら、なぜか話は予期せぬ方向へ……。結婚生活の「ハードシングス」はビジネスの成功にも関係する、と先生は言います。どういうことでしょうか?
【音声版の試聴はこちら】(再生時間:9分58秒)※クリックすると音声が流れます
「いい夫婦の日」を前に考える、意思決定とやり抜く力
こんにちは、入山章栄です。
いやいや……皆さんもそうだと思いますが、結婚生活にはいろいろなことがありますからね……まあでも、確かに我が家はそれなりに楽しくやっています。
結婚生活といえば、最近僕が注目していることがあります。「いい夫婦の日」の話題からこんなことを言うのも何ですが、僕が気になっているのは、「離婚」なんです。
離婚はセンシティブな話題なので、ビジネスメディアではあまり議論されません。でも、この離婚を考えるのは重要ではないかと思っています。