大平貴之(おおひら・たかゆき)さん。プラネタリウム・クリエーター。10歳でピンホール式のプラネタリウムを自作。21歳でレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」を完成させた。大学卒業後はソニーを経て、プラネタリウム・クリエーターとして独立。ギネスワールドレコーズ認定された光学式プラネタリウム「MEGASTAR」シリーズ、世界初の家庭用レンズ式プラネタリウム「ホームスター」(セガトイズ)シリーズなどの開発者。
近年、性能が飛躍的に向上しているノートPC。中でも超高解像度の4Kディスプレイを搭載したハイエンドノートは、これまでデスクトップPCでしかできなかったような負荷の高い作業を、場所を選ばずにできるようになる。この秋発売された、ASUSの「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」もそんなクリエーター向けの製品。第11世代 インテル® Core™ プロセッサーを搭載している。
今回は、10億個以上の煌めく星空を映し出すことができるスーパープラネタリウム「MEGASTAR」を開発したプラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんに、「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」と、「ASUS ZenBook UX325EA」を実際に使ってもらった。
10億個もの星を生み出すクリエーターが選ぶPCの条件
肉眼では見えない星まで精緻に映し出すことでプラネタリウムの新機軸を確立したMEGASTARシリーズ。それまでぼんやりとした雲のように表現されていた天の川を、世界で初めて、一粒一粒の星の集まりとして映し出した。世界最多の10億個の星を投影できる機種も登場する一方、個人宅や商業施設などでも使える超小型の「MEGASTAR CLASS」は、飛行機の中や飲食店の天井を飾り話題に。さらにデジタル式との融合であるMEGASTAR-FUSIONシステムは全ての星を映像に合わせて自在にコントロール可能にした。
提供:大平技研
大平貴之さんが率いる大平技研では、プラネタリウム館に設置する業務用プラネタリウム投影システムを開発。さらに個人や商業施設などでも使える超小型の「MEGASTAR CLASS」を利用したさまざまなソリューションを展開している。最近はプラネタリウムで星空を投影するだけではなく、バーやホテル、岩盤浴、電車や飛行機の中など、さまざまな空間に満天の星空を映し出す企画も積極的に展開している。昨年8月には埼玉にあるメットライフドームで最新鋭のプラネタリウム投影機「GIGANIUM」を利用して直径約145mのドーム天井に満天の星空を作り出し、1万人が同時鑑賞した史上最大のプラネタリウムを実現した。
さらに近年は星空の映像コンテンツの制作業務の依頼も多く、大平さんは常に高性能PCが手放せない生活を送っているそうだ。
「現在、仕事では数台のノートPCを使い分けています。以前は、映像編集などの重い作業はデスクトップPCで、デスクワークなどオフィス業務を小型軽量のノートPCでこなすことが多かったですが、最近は映像編集や加工用の高性能のGPUを搭載しつつ、持ち運べるようなハイスペックノートを主力に使っています」 (大平さん)
動作性、バッテリー持続時間、重さ…PC選びは機能重視で
高校時代に「ポケットコンピュータ」と出会って以来、数々のノートPCを使ってきたという大平さん。出張が多く、常にPCを持ち歩くため、ノートPCはスペックと重さのバランスを重視して選ぶという。
大平さんのノートPC歴は長い。高校生の頃に、自作していたロケットの弾道計算のためにポケコンを使って以来、30年以上の付き合いだ。過去には、グラフィック性能を重視して4kgを超える重たいモデルを持ち歩いたことも。逆に機動性を重視して軽くて小さいモデルを使っていた時期もある。そんな試行錯誤を経て、現在は処理性能と重量のバランスを重視しノートPCを使い分けている。
「PCを選ぶ際は、基本的に性能を最重視しています。細かい条件を言うと、メモリとSSD容量はできるだけ大きく、スタッフが編集した動画を確認することが多いので4K対応のディスプレイも必須です。これで2kg以下だといいですが、あとはバッテリー駆動時間との兼ね合いですね」 (大平さん)
こうした大平さんが求める条件を満たしているのが「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」だ。CPUには、第11世代 インテル® Core™ i7 (i7-1165G7)プロセッサーを搭載。メモリ容量は最大16GBで、ストレージには高速PCI Express 3.0 x4接続の1TBのSSDを搭載する。さらに13.3インチで4Kの有機ELディスプレイを採用し、公称値約13.4時間のバッテリー駆動に対応しながら、約1.2kgの圧倒的な軽さを実現しているのだ。
「UX371EAを実際に触ってみましたが、ディスプレイがすごくきれいだと思いました。仕事柄、映像をチェックしたり、プレビューすることが多いので、ディスプレイの性能はすごく重要です。また、キーボードもすごく打ちやすかった。オフィスで使うときは外付けキーボードを使うことが多いんですが、これならスムーズにタイピングできそうです」 (大平さん)
▼BIJ編集長による製品解説:4K 有機ELディスプレイ編
普段は性能重視のため、ノートPCのデザインにはほとんどこだわらないと語る大平さんだが「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」のラグジュアリーなデザインは好印象だ。
「普段デザインはほとんど気にしないんです。ただ、ZenBookはゴールドのラインがかっこいいですね」(大平さん)
ただし、あくまでも評価は性能ありきだ。
「バッテリー駆動時間が長ければ外出時の機動性が増します。性能を上げればどうしても駆動時間が犠牲になってしまうのは悩ましいところだと思いますが。ASUS ZenBook Flip S UX371EAは高性能ながら13時間もあるというのはすごいですね。サクサクと動くので、これなら性能とバッテリー駆動時間のバランスも良さそう。これは魅力的ですね」 (大平さん)
▼BIJ編集長による製品解説:機能性とデザイン性編
クリエーターが選ぶPCは、ディスプレイの美しさがカギ
大平さんのようなクリエーターにとって、「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」はどのような魅力があるのか。ポイントとなるのが1.2kgの軽さと4K有機ELディスプレイ搭載、そして約13時間駆動のバッテリー性能だ。
ASUS ZenBook Flip S UX371EA
「PC選びと車選びは似ていて、ワンボックスやスポーツカーなどいろいろなタイプがある中で、自分が何を求めるのかが大切だと思っています。車は用途によってタイプを選ぶのが一般的ですが、私にとってPCも同じです。ASUS ZenBook Flip S UX371EAは、機動力を生かして毎日持ち歩くノートPCとしていいですね」(大平さん)
例えば、映像を編集するための、大きく重たい高性能GPU搭載マシンは別途オフィスに置いておく。日々のオフィスワークは、「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」を活用して場所を選ばずにこなすスタイルだ。さらにはDCI-P3カバー率100%、DisplayHDR 500をサポートする4K有機ディスプレイを搭載しているため、動画のチェックにも活用できそう。
「外出先で動画をプレビューすることが多いんですが、ノートPCのディスプレイの性能が低いと色味が正確に出なくて、間違った調整をしてしまうことがあります。そうすると実際に現場に入ったときに問題が発生してしまうんです。星空の映像をチェックする上では黒をどれだけ正確に確認できるかが大事なんですが、有機ELディスプレイならフットワークよく、映像のチェックができそうです」(大平さん)
▼BIJ編集長による製品解説:パワフルであるための条件編
この秋のZenBookシリーズは、完成度の高いノートPCが充実
もう1台、この秋に発売した「ASUS ZenBook UX325EA」はどうか。これは13.3型のフルHD液晶ディスプレイを搭載するモデル。ディスプレイ性能はクリエーターにも使える「UX371EA」とは異なるが、CPU性能やメモリ、ストレージは同グレードが搭載できる。ビジネスやデイリーユースに使えるスタンダードなモバイルノートとしての完成度は非常に高い。
「フルHD液晶のUX325EAは、ディスプレイが異なるのでUX371EAのような強烈なインパクトはありませんが、キーボードの打ちやすさなどは共通しています。より手軽に使える印象ですね」(大平さん)
この秋のZenBookは、他にも注目のモバイルノートがある。
「ASUS ZenBook S UX393EA」はビジネスユースに最適なアスペクト比3:2の13.9型モデル。インテル®第11世代Core i7プロセッサーを搭載し、メモリ容量は最大16GB。ストレージには1TBのSSDを搭載できる。タブレットスタイルになるフリップ構造やタッチ対応が不要なら、こちらが最有力候補になるはずだ。
「ASUSはマザーボードやグラフィックボードを取り扱っている本格的なパソコンメーカーという印象でした。パーツを買い集めて自作したこともあります。また、会社でASUSのノートPCを導入したこともあります。世界的なPCメーカーなのでノートPCも安心ですね」(大平さん)
ASUS ZenBook Flip S UX371EAについて詳しくはこちら。
ASUS ZenBook UX325EAについて詳しくはこちら。
ASUS ZenBook S UX393EAについて詳しくはこちら。
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